「生きていて」知人ら祈る 椎葉で懸命の捜索 台風10号

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

捜索は十根川の下流域でも行われた(9日午後2時52分、椎葉村で)
捜索は十根川の下流域でも行われた(9日午後2時52分、椎葉村で)
土砂崩れ現場を捜索する消防団員ら(9日午前7時50分、椎葉村で)
土砂崩れ現場を捜索する消防団員ら(9日午前7時50分、椎葉村で)
十根川下流では消防団員らが目視で捜索していた(9日午前11時10分、椎葉村で)
十根川下流では消防団員らが目視で捜索していた(9日午前11時10分、椎葉村で)

 男女4人と連絡が取れなくなっている椎葉村下福良の土砂崩れ現場では9日も、警察や消防による懸命の捜索が続いた。しかし、大量の土砂に覆われ、作業は難航。生存率が急激に下がるとされる「72時間」をこの日夜迎えるなか、現場に駆けつけた知人らは「早く見つかって」と祈った。

 前日と同じ最大約260人態勢で午前7時頃に再開したこの日の捜索では、山のように積み上がった土砂の上で、地元の建設業者や消防団員が操作する重機のアームがせわしなく動いていた。

 建設会社「相生組」の事務所と住宅があった場所付近の泥の中からは根が2メートルほどある大木が出てくることも。しかし、すぐ裏の斜面が幅約20~40メートル、長さ約200メートルにわたって崩れて流れ落ちた土砂は大量で、取っても取ってもなくならない。

 6日夜に起きたとみられる土砂崩れでは、相生組経営の相生秀樹さんの自宅と事務所がのみ込まれた。自宅などにいたとみられる相生さんの妻・勝子さん(60歳代)、長男で専務の泰孝さん(30歳代)、ベトナム人技能実習生2人の計4人と連絡が取れなくなっている。

 泰孝さんの知人という宮崎市の男性(45)は現場近くで捜索を見守り、「厳しいかもしれないが生きていてほしい」と現場を見つめた。

 この日は昼前からは青空も広がり、気温が上がった。マスクをつけた警察官たちは泥だらけになりながら、スコップを手に黙々と水を含んで重くなった土砂を取り除いた。大量の土砂が押し寄せたため、4人は近くの十根川に流された可能性もあり、消防団員たちは川の下流を歩き、川岸にたまった砂や土砂を取り除いた。

 懸命の捜索にもかかわらず、この日も4人は見つからなかった。泰孝さんが所属する日向地区建設業協会青年部のメンバーの一人で、美郷町の建設業、岩田進一さん(44)はこの日、仕事の合間を縫って現場近くを訪れ、自主的に川の下流を歩いて目視で手がかりを捜した。連日、青年部の仲間と現場付近を歩いているという。

 「泰孝さんは台風が去った後すぐに復旧作業に出られるように事務所で待機していたのかもしれない。少しでも早く見つかってほしい」。岩田さんは振り絞るように語った。

 河野知事は9日、県庁で報道陣の取材に「関係機関が懸命に捜索しており、力を結集して早期の発見、救助に結びつけていきたい」と述べた。

無断転載・複製を禁じます
1465879 0 ニュース 2020/09/10 05:00:00 2020/09/10 05:00:00 2020/09/10 05:00:00 十根川の下流域を捜索する消防団員 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/09/20200909-OYTNI50015-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

新着クーポン

NEW
参考画像
500円400円
参考画像
ランチでご来店のお客様にジェラートをサービス
参考画像
アクティビティご利用でソフトドリンク1本サービス

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ