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旧都城市民会館 VRで復元 現代建築の名作を自由に見学

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VR空間上の旧都城市民会館の画像
VR空間上の旧都城市民会館の画像
館内の画像
館内の画像

 現代建築の名作とされ、老朽化に伴い解体された旧都城市民会館が、精巧な写真撮影と3次元計測により仮想現実(VR)の画像として復元された。特殊なゴーグルをつけて見るとまるで館内にいるかのような雰囲気を体験できる。作業にあたった会社「gluon(グルーオン)」(東京)は、この画像のステージ上で仮想のキャラクターが歌うといった仮想現実のコンサートなどを開けないか検討している。

 旧市民会館は日本のモダニズム建築を代表する建築家、菊竹清訓(1928~2011年)が設計し、1966年に完成。建築も時代や社会の変化に応じて変化すべきという60年代の建築運動「メタボリズム」を象徴する建物とされ、今年3月末までに解体された。

 グルーオンは建築家や建物構造分野の専門家らでつくる会社で、測量会社などと共同で昨夏、データ収集に着手。小型無人機(ドローン)などで館内や建物外観の写真を1万枚以上撮ったほか、測量器械のレーザースキャナーを使い建物をミリ単位で計測。こうした写真とデータを組み合わせ、外観と館内を3次元画像で復元させた。

 画像は特殊なゴーグルをつけて見ると、眼前にまるで旧市民会館が立っているように立体的に広がる。画像は動かすこともでき、建物を外から見るだけでなく、館内の様子も楽しめる。例えば、解体前のステージや、建物があった頃は一般客が見ることができなかった屋根上の様子も見られる。

 9月には完成した画像を見る「バーチャル建築ツアー」が行われ、参加した17人から「よくできている」などの感想が聞かれた。

 同社は今後、復元した画像のステージ上などで、仮想のキャラクターにコンサートや講演を行わせる仮想現実でのイベントができないか模索する。同社は「データをビジネスにつなげる可能性を探りたい」とする。

 9月にあったツアーの様子の動画は、インターネットで「旧都城市民会館 バーチャル建築ツアー」と検索すれば見ることができる。

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1545353 0 ニュース 2020/10/14 05:00:00 2020/10/14 05:00:00 2020/10/14 05:00:00 VR空間上で旧都城市民会館を見て回るアバターたち https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201013-OYTNI50013-T.jpg?type=thumbnail

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