障害者の就労支援カフェ 日向にオープン コロナ禍、収入源に
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新型コロナウイルスの影響で仕事が減った障害者らの働く場づくりにつなげようと、就労継続支援事業所の運営会社「めだかファミリーグループ」(延岡市)が日向市東郷町山陰に飲食店「九州パンケーキカフェ日向東郷店」を開店した。一平ホールディングス(宮崎市)が展開する同カフェのフランチャイズ店で、障害者が清掃などの業務を担っている。
めだかファミリーグループは延岡、日向両市で就労継続支援事業所を運営し、知的や肢体不自由などの障害がある人たちが、飲食店やビルの清掃などを行っている。新型コロナの感染拡大を受け、こうした仕事が減り、売り上げが2割ほど落ち込んだという。このため一平ホールディングスの協力を得て、カフェの運営を始めることにした。
九州パンケーキカフェは九州産の原料にこだわった「九州パンケーキ」を使った料理やスイーツが人気で、一平ホールディングスが宮崎市内で2店を直営で運営するほか、台湾で2店、佐賀県とシンガポールで各1店もフランチャイズで展開している。日向東郷店はフランチャイズでは5店目となる。
日向東郷店は11月6日にオープンし、めだかファミリーグループが日向市内で運営する事業所の利用者28人の数人が入れ替わりながら清掃などをしている。将来は洗い物や配膳を担当することも検討するという。
店には屋外席を含め20席があり、週末は予約がいっぱいになることもある。めだかファミリーグループの押川敬視社長(35)は「自然豊かなロケーションで開放感があり、コロナ禍で頑張っている人たちの憩いの場にしたい」と話している。一平ホールディングスの村岡浩司社長(50)も「障害者の就労支援につながり、息の長いカフェになってほしい」としている。
営業は午前11時~午後4時。店休は火曜日。問い合わせは同店(070・4766・3939)へ。