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シンガー・ソングライターのさだまさしさんが設立した公益財団法人「風に立つライオン基金」(東京)が、さださんの楽曲「風に立つライオン」のモデルの医師、柴田紘一郎さん(81)(宮崎市)に永久名誉顧問を委嘱した。柴田さんはケニアで医療活動などに尽力した経験があり、同法人は来年、途上国で医療や教育活動などを行う個人、団体を顕彰する柴田紘一郎賞を創設する。
柴田さんは30歳代の頃、長崎大医学部の医師としてケニアに渡り、現地の人たちのけがの治療などに従事。帰国後は宮崎医科大(現・宮崎大医学部)助教授などを歴任した。さださんとは長く親交があり、さださんは柴田さんをモデルに楽曲を作ったほか、小説も書いて2013年に出版された。
15年に設立された風に立つライオン基金は海外で活動する医療、教育関係者の活動への助成や、国内での災害被災地支援などを行っている。
15日、宮崎市で委嘱状を柴田さんに手渡す式典があり、リモートで参加したさださんは「柴田さんには(法人の)心のシンボルとして、海外で頑張る医師らを応援するために共に活動してもらいたい」と述べた。柴田さんは「こんなに素晴らしいことがあるのかと感謝でいっぱい。生きていることの素晴らしさをつくづく感じた」と話していた。