あずさ停車減 街衰退危惧 ダイヤ改正 自治体猛反発

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下諏訪駅に停車する上り特急「あずさ」。ダイヤ改正で停車本数は4本になる(9日、下諏訪町で)
下諏訪駅に停車する上り特急「あずさ」。ダイヤ改正で停車本数は4本になる(9日、下諏訪町で)

 JR東日本が3月16日に予定するダイヤ改正で、諏訪地域などの駅で中央線特急「あずさ」の停車本数が減ることに地元自治体が反発している問題は、阿部知事が「共同歩調を合わせたい」と発言するなど県も加わる騒動に発展した。自治体側はJR本社への直談判も辞さない構えで、県が調整を進めている。強硬姿勢の背景には将来への不安もある。

■議論かみ合わず

 「ダイヤ改正を認めるわけにはいかない」。長野市のJR長野支社で7日、下諏訪町の青木悟町長が伊藤悦郎支社長に迫った。この日は諏訪や木曽地域、塩尻市の首長や商工会議所、観光関係者らが停車本数の現状維持を訴えた。だが、伊藤支社長は「理解をいただきたい」と繰り返すばかりで、議論は最後までかみ合わなかった。

 昨年12月14日に公表されたダイヤ改正では、松本―新宿間のあずさの平均所要時間は上りが4分、下りが6分短縮される。一方、下諏訪や富士見、塩尻など五つの駅で停車本数が2~12本減少。これに地元自治体や商工団体、観光関係者が一斉に反発し、JRに要請書を提出。阿部知事も地元市町村と思いを共有して対応したいとした。

■「今声上げないと」

 ダイヤ改正について、下諏訪駅がある下諏訪町の観光名所・諏訪大社下社秋宮近くで温泉旅館を営む男性は「交通の便が悪くなると影響は大きい」と懸念する。観光客を運ぶ特急は町の経済を支えている。「今、声を上げなければこの先、駅の無人化も見えてくる気がする」。男性はそんな不安も口にした。

 駅はまちづくりの拠点にもなっており、下諏訪町では駅を中心として町歩き観光を推進。駅の公衆トイレは町が整備した。諏訪市でも上諏訪駅前の再開発が進む。こうした中での停車本数減に、「JRが地域の魅力向上と地方創生に逆行する方針を持っているとすればおかしい」(青木下諏訪町長)とする声は少なくない。

 公表前の説明もなかったといい、ある首長は「これまでは事前に『よろしく』との話があったが、今回はなかった。JRの意図がどのようなものなのかわからない」と首をかしげた。

■本社訪問深い思惑

 JR本社への訪問は、深謀遠慮でもある。その時は岡谷駅から「あずさ」を利用する住民が多い上伊那地域の自治体、商工団体なども同行して現状維持を訴える予定だ。受け入れられる可能性は低いが、今回のような一方的なダイヤ改正がないように、将来に向けてくさびを打ち込む狙いもあるとみられる。

 県内では中央線の高速化を望む声も根強い。ただ、15、16日に諏訪地域を訪れた阿部知事は「中央線の高速化をJRに求めているが、停車駅を減らして高速化してくれと言っているわけではない」と強調した。

 JR側は、今月に入って沿線自治体を回ったが「内容は明かせない」としている。

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180148 0 ニュース 2019/01/23 05:00:00 2019/01/24 10:54:18 2019/01/24 10:54:18 下諏訪駅に停車する上り特急「あずさ」。ダイヤ改正で停車本数は4本になる。(1月9日、下諏訪町で)=宮坂敏撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190122-OYTNI50068-T.jpg?type=thumbnail

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