市町村議選続く無投票

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村議選の再選挙で立候補の届け出をする望月氏(右)(29日午前9時2分、生坂村役場で)
村議選の再選挙で立候補の届け出をする望月氏(右)(29日午前9時2分、生坂村役場で)

 県内の市町村議選で無投票の連鎖が止まらない。今月に入って小諸、須坂の両市議選に続き、29日は生坂村議選の再選挙も無投票となった。春には統一選が控えており、相次ぐ無風選挙に議会関係者の危機感は募る。

 29日午前9時過ぎ、生坂村役場に村議選再選挙に出馬を決めた望月典子氏(77)が現れた。立候補予定者説明会や事前審査の出席者はゼロで、一時は立候補者なしの事態も予想されただけに、平田勝章議長は「ほんとうにありがたい」と胸をなで下ろした。

 生坂村議会は2017年4月の村議選で、定数8に対し立候補者が7人しかいなかった。欠員を抱えたまま2年近くが経過し、任期満了の村長選に合わせて実施した再選挙で、何とか定数割れを解消した。

 県内で町村議選が無投票となることは珍しくない。しかし、昨年4月の小谷村村議選(定数10)は9人しか立候補者がいないなど、近年は定数割れも起きている。議員のなり手不足は市議選にも波及し、昨年は伊那と中野の2市で選挙戦が行われなかった。いずれも合併で現在の市となってから初めてだった。

 有権者の審判を受けずに当選した議員の気持ちも複雑だ。27日に初当選した須坂市の牧重信氏(70)は、「選挙を行うことで市民から信任を得たかった」と唇をかんだ。

 各議会も対策に取り組んでいる。喬木村議会は若い世代が仕事を持ったまま議員になれる環境を整備しようと「休日・夜間議会」を導入。飯綱町議会は公募した住民から政策サポーターを選任し、町議と政策づくりを進める。生坂村議会も、議会改革検討会で、議員報酬引き上げを望ましいとする中間報告をまとめた。

 そうした中で、13日の小諸市議選に出馬しなかった林稔市議(74)は「無投票の現実を受け止めて根本的な解決策を考えないといけない」と訴える。

 統一選の前半戦となる県議選は、3月29日に告示される。前回(15年)は26選挙区のうち、10選挙区が無投票だった。4月14、16日に告示される後半戦の市町村議選は、07年が4、11年は13、15年は11の選挙が無投票だった。県選管の担当者は「今年の統一選は前回以上に増えてもおかしくない」と話す。

 議員のなり手不足について、山梨学院大の江藤俊昭教授(地方自治)は「『ならない』のか『なれない』のか実態を正確に把握するため、議会が積極的に住民の意見をすくい上げる必要がある。その上で議会活動を住民に知ってもらうはたらきかけをすぐに始めるべきだ」と指摘する。

407800 0 ニュース 2019/01/30 05:00:00 2019/01/31 10:41:23 2019/01/31 10:41:23 再選挙の立候補届け出に訪れた望月さん(右)に対応する選管事務局職員(1月29日午前9時2分、生坂村役場で)=柳沢譲撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190130-OYTNI50034-T.jpg?type=thumbnail

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