尊氏信濃守護認める書状 貴重な自筆 小笠原氏に言及 古書店で発見

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文書について解説する笹本館長(1日、千曲市で)
文書について解説する笹本館長(1日、千曲市で)

 県立歴史館(千曲市)は1日、室町幕府初代将軍の足利尊氏(1305~58年)の自筆の書状を入手したと発表した。信濃国守護の小笠原政宗の地位を認める内容。同館の笹本正治館長(67)は「現存する尊氏自筆の文書は数少なく、信濃国と室町幕府の関わりを明らかにするうえで大変重要」としている。2、3日、同館で特別公開する。

 書状は縦28・5センチ、横28・7センチ。2016年8月に同館の学芸員が京都市内の古書店で見つけた。東京大史料編纂所(東京)の協力を得て、筆跡や花押の特徴などを分析。尊氏が好んだ「青墨」が使われているなど自筆の可能性が極めて高いと判断し、同館が昨年約130万円で購入した。現存する尊氏の自筆文書としては40通目という。

 書状は、尊氏が弟直義と政権の主導権を争い、全国的争乱に拡大した「観応の擾乱じょうらん」の終結から間もない観応3年(1352年)に書かれたもの。「小笠原孫二郎政宗事 これよりもしゆこ(守護)以下あんと(安堵あんど)せさせ候へく候」などと、政宗の守護職としての地位を認めている。政宗が守護を務めていたことが分かったのは初めてという。

 小笠原氏は甲斐国の発祥で、室町幕府が開かれて以降、信濃国守護を継承した一族。小笠原家伝来の文書群「小笠原文書」を数多く所蔵する東大史料編纂所の山家浩樹教授は「これまで知られていなかった重要な史料が出現した。内容も興味深く、信濃国の南北朝時代像を豊かにする、けうな1通だ」としている。

469495 0 ニュース 2019/03/02 05:00:00 2019/03/02 05:00:00 2019/03/02 05:00:00 文書について解説する笹本館長(1日午後3時16分、千曲市の県立歴史館で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/03/20190301-OYTNI50039-T.jpg?type=thumbnail

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