唱歌や童謡 次代へ継承

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

童謡のバイオリン演奏も行われた日本唱歌童謡教育学会の設立総会(松本短大で)
童謡のバイオリン演奏も行われた日本唱歌童謡教育学会の設立総会(松本短大で)

 子どもたちが唱歌や童謡に親しむ環境をつくろうと、「日本唱歌童謡教育学会」が発足し、18日に事務局がある松本短大(松本市)で設立総会が開かれた。童謡検定や歌唱指導者向けの講習会を通じ、子どもたちに歌い継いでもらえる教育現場での取り組みを進める。

 唱歌や童謡は、親しみやすいメロディーと美しい言葉で子どもたちの心を育んできた。小学校では、授業で有名な曲を歌う機会は多いが、合唱コンクールでは新しい歌に取り組む傾向にあり、接する機会が減っているとされる。

 家庭も同様の傾向にあり、学会の会長を務める木内義勝・松本短大学長は、設立趣意書で「あまり歌われなくなってきているとしばしば耳にする。何か取り返しのつかないことが起こりつつある」と訴える。

 学会は、県内外の教育関係者や作曲家、演奏家、研究者らを役員や会員に迎え、各地の唱歌・童謡作家の記念館とも連携する。事業計画では、来年度中に学生や教員ら歌唱指導者の資格検定を実施。正しい知識を広めるための童謡検定や学校や幼稚園の歌唱指導者向けの講習会、小中学校への出前授業も検討する。来春には研究論文を掲載する学会誌も発刊する予定だ。

 県内は、「みかんの花咲く丘」「里の秋」で知られる長野市出身の作曲家海沼實や、いずれも中野市出身で、「シャボン玉」「証城寺の狸囃子たぬきばやし」を作曲した中山晋平、「故郷ふるさと」「おぼろ月夜」を作詞した高野辰之ら著名な唱歌・童謡作家が多い。

 中野市と共催で、児童・生徒が作った曲を募集する「中山晋平記念音楽賞」を50年以上続けている中山晋平記念会の郷道隆昭会長(64)は「現状では子どもたちの心に唱歌や童謡が十分届いているのか疑問。学会の成果を地域の活動に生かしていきたい」と話す。

 設立総会には会員約15人が集まり、今後の活動方針を確認した。学会の上席理事を務める松本短大の山田真治教授(59)は「子どもたちが歌いたいと思うような仕組みを作っていきたい」と語った。

 問い合わせは事務局(0263・58・4660)。

無断転載・複製を禁じます
1560938 0 ニュース 2020/10/20 05:00:00 2020/10/20 05:00:00 2020/10/20 05:00:00 童謡のバイオリン演奏も行われた日本唱歌童謡教育学会の設立総会(午後1時56分、松本短大で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/10/20201019-OYTNI50024-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ