犬猫の殺処分、全国最多 4年連続

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諫早市で開かれた譲渡会。5匹の雄猫が新たな飼い主を待っていた
諫早市で開かれた譲渡会。5匹の雄猫が新たな飼い主を待っていた

 県内で殺処分された犬と猫の数が2017年度まで4年連続で全国最多となった。毎年減少しているものの、この間に犬2775匹、猫1万2706匹の計1万5481匹の命が失われた。殺処分を減らそうと、不妊去勢手術や新たな飼い主への譲渡など、行政機関やボランティアの取り組みが続いている。

 今月5日、諫早市中心部の商店街でボランティア団体「県央犬と猫の会」による譲渡会が開かれた。新しい飼い主を待っていたのはいずれも雄猫で、生後数か月の4匹と6歳くらいの1匹。そのうち4匹が引き取られた。同会の藤山泰子さん(64)は「普段は1匹引き取られるかどうか。こんな日は珍しい」と驚いた。

 同会は野良猫の不妊去勢手術を行ったり、保護した猫の譲渡会を毎月、同市と大村市で開いたりしている。引き取り希望者には、不妊去勢手術を行うことや室内での飼育などに同意してもらい、約1週間後に自宅を訪問して飼育環境を確認する。

 会のメンバーは3人。活動資金は募金などで賄い、決して潤沢ではない中、不妊去勢手術の費用や餌代も捻出している。藤山さんは「殺処分を減らすための一番の対策は不妊去勢手術の徹底。ボランティアの活動には限界があり、行政機関の積極的な取り組みが必要」と指摘する。

 環境省によると、全国の犬猫の殺処分数は減少傾向にあり、17年度は初めて5万匹を下回った。県によると、県内でも毎年減少しているが、14年度4809匹、15年度4370匹、16年度3274匹、17年度3028匹と全国最多で推移している。理由として、漁港などの餌場や入り組んだ路地がたくさんあることなどから、野良猫が多いことが考えられるという。

 県内では、大村市の県動物管理所や各地の保健所が野良犬を捕獲しているほか、やむを得ない理由で飼えなくなったり、飼い主が分からなかったりした犬猫を引き取っている。一定期間に元の飼い主に返還されるか、新しい飼い主が見つからないと殺処分される。

 17年度の捕獲、引き取り数は3982匹で、そのうち返還されたのは174匹、譲渡されたのは780匹にとどまる。譲渡が難しいのは、生後間もないことや、病気、攻撃的な性格などが理由という。

 県は08年度、ホームページ「県動物愛護情報ネットワーク(ながさき犬猫ネット)」を開設し、譲渡会などに関する情報を提供。10年度から保健所などでの引き取りを有料化し、窓口の数も減らした。

 さらに、15年度から地域で餌場やトイレを管理する「地域猫」の不妊去勢手術に助成し、17年度に対象を年間200匹に拡充した。23年度には殺処分を1000匹以下にする計画だ。

 県生活衛生課の川本雄太獣医師は「取り組みを続けていくにはボランティアや地域の協力が必要。飼い主は最後まで命に責任を持って、適正に飼ってほしい」と呼びかけている。

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597099 0 ニュース 2019/05/23 05:00:00 2019/05/23 05:00:00 2019/05/23 05:00:00 諫早市で開かれた譲渡会。この日は幸運にも猫5匹のうち4匹が譲渡された https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/05/20190522-OYTNI50022-T.jpg?type=thumbnail

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