信徒発見劇 守り伝える「ローマ法王歓迎の機運高めたい」

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練習に励む出演者たち
練習に励む出演者たち

 禁教下の江戸時代、潜伏キリシタンがフランス人神父に信仰を告白した「信徒発見」の出来事をテーマにした演劇の公演を、長崎のカトリック信徒たちが続けている。22日には平戸市で上演。11月にローマ法王フランシスコの長崎訪問が予定される中、信徒たちは「歓迎の機運を高めたい」と話している。

 「我らの胸、あなたの胸と同じ」

 18日夜、長崎市のカトリック長崎大司教館で、信徒らが練習に励んでいた。1865年3月、大浦天主堂で、浦上村(現長崎市)の潜伏キリシタンの信徒十数人が、神父に恐る恐る信仰を告げた場面だ。

 「そしてサンタ・マリアがいた―キリシタン復活物語―」と題した劇は、信徒発見から150年を記念して2015年に初めて上演。これまでに県内をはじめ熊本、北九州各市で7回演じた。長崎大司教区の古巣馨神父(64)が監督・脚本を担当し、司祭や信徒ら約70人が出演者やスタッフとして参加する。名称は「劇団さばと座」。

 ローマ法王は信徒発見の歴史に敬意を示してきた。1981年に長崎市を訪れたヨハネ・パウロ2世は野外ミサで、「ひそかに信仰を守り続けた先祖と、その子孫に、キリストの愛を伝えるために、やってきた」と日本語で語りかけた。古巣神父は、ヨハネ・パウロ2世が同市で執り行った叙階じょかい式で司祭に任命された。

 ローマ法王フランシスコは11月23~26日の日程で来日し、24日午後からは長崎市内でミサを予定している。古巣神父は「声を上げられず絶望している人たちに、希望があるということを伝えに来られる。私たちも演劇で、『神様は裏切らない』ということを伝えたい」と述べた。

 劇団の林田殉二さん(67)は当時の野外ミサに参加した一人で、「法王の訪問が潜伏キリシタンの歴史に関心が集まるきっかけになればうれしい」。信徒の女性役を演じる綾部文香さん(55)は、「法王の訪問を前に上演できることに縁を感じる」と話した。

 劇は22日午後1時から、平戸市の平戸文化センターで上演。入場料は1000円。問い合わせは劇団さばと座(090・8628・5784)まで。

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807248 0 ニュース 2019/09/22 05:00:00 2019/09/22 05:00:00 2019/09/22 05:00:00 練習に励む出演者たち(9月18日午後8時32分、長崎市で)=中尾健撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/09/20190921-OYTNI50017-T.jpg?type=thumbnail

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