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    ロボット技術 好成績続々

     ◇世界大会で 奈良先端大研究室

     奈良先端科学技術大学院大(生駒市)のロボティクス研究室(小笠原司教授)が、ロボット技術を競う世界大会に次々と出場し、好成績を収めている。人工知能(AI)の発達などでロボットの性能が向上しており、研究成果を知らせる一つの手段として挑戦を続けるという。(原田和幸)

     同研究室には35人が所属し、周囲の状況を判断して動くような知的なロボットの研究に取り組んでいる。人間がどう知性を獲得しているかの解明とロボットへの応用や、人間の存在を意識して安心感を与えるような動きなど、研究は幅広い分野に及んでいる。

     昨年10月には、東京で開かれた「ワールド・ロボット・サミット(WRS)2018」(経済産業省など主催)に、立命館大とパナソニックとチームを組んで出場した。海外を含む計23チームが挑み、コンビニエンスストアでの作業をロボットが競った。

     「接客」の競技では、筒状の胴体に腕がついた同チームのロボットが、客から新商品について聞かれると、英語で「ついてきてください」と応答し、棚の前まで誘導。腕の部分を伸ばしてペットボトルの飲料水をつかみそこねるが、「とることができませんでした。自分でとってください」と柔軟に対応した。さらにトイレの場所を聞かれると、トイレまで導いた。

     商品の陳列や賞味期限が切れた商品の廃棄、トイレ清掃の競技もあり、同チームは「接客」で1位を獲得した。ロボットがフロアを動き回って作業する様子は、未来のコンビニの情景を思わせる。

     同研究室は、2016年にはスウェーデンで開かれた大会に出場し、ドリルで早く正確に穴を開ける競技で優勝した。

     17年に米インターネット流通大手アマゾン・ドット・コムの子会社が名古屋市で開いた倉庫での物流作業を想定した大会には、パナソニックとチームを組んで参加。世界各国からの16チームと対戦し、日本チームでは唯一の決勝(8チーム)に進出、結果は6位だった。

     同研究室准教授の高松淳さん(44)は「ソフト、ハード両面の下支えがあり、ロボットは知的な動きができる。工場だけでなく家庭などでも活躍する場が出てくるのではないか」と話している。

    2019年01月13日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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