野球クラブチーム誕生

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池内さん(右端)の指導で練習に励む選手たち(広陵町で)
池内さん(右端)の指導で練習に励む選手たち(広陵町で)

 ◇奈良ディアーズ、元プロ・池内さん設立

 阪神タイガースなどで活躍した元プロ野球投手で、県立大淀高(大淀町)野球部アドバイザーの池内豊さん(66)が、県内を拠点とした社会人野球のクラブチーム「NARA DEERS(奈良ディアーズ)」を設立した。「奈良からプロへ」を合言葉に、高校、大学卒業後も野球を続けたい若者の受け皿となる。(細田一歩)

 昨年12月に入団テストを行い、現在、選手は13人。平日は週2回、池内さんが知人から借りた広陵町にある練習場で、休日は県外のグラウンドを借りて練習する。

 全日本クラブ野球選手権など、公式戦出場の条件となる日本野球連盟への加盟には、最低でも20人の選手登録が必要で、テストを兼ねた練習会を開いて選手を募っている。

 運営は当面、スポンサーからの協賛金でまかない、将来的には野球教室の開催などで収入を確保していく方針という。

 池内さんは、選手、指導者として豊富な実績を持つ。高卒で南海ホークスに入団後、トレード移籍した阪神タイガースで開花。右横手からのキレのあるボールを武器に、主に中継ぎとして16年間で452試合に登板した。引退後はオリックス・ブルーウェーブの投手コーチなどを歴任した後、独立リーグの監督も務めた。

 阪神大震災の被災者を支援するチャリティーゴルフ大会を県内で開催するなど、奈良との縁があり、「奈良には社会人になってから野球を続けられる場所が少ない」と感じていた。プロを目指す若者を後押ししようと、球団設立を決め、チーム名は奈良名物の鹿にちなんだ。

 選手は春から大学に進学する学生や、元独立リーグの選手など様々だ。主将の赤鹿訓史あかしかのりふみ選手(25)は天理大を卒業後、就職して野球からは遠のいていたが、チームの設立を聞きつけて退職。現在はアルバイトをしながら練習に励む。「就職してからも野球がしたいという思いは強かった。真剣に取り組みながらも野球を楽しみたい」

 近畿大1年の永井歩公之ふくひで選手(19)は、高校3年の夏で競技生活にいったん区切りをつけたものの、大学入学後も、どこか踏ん切りがつかない気持ちでいた。高校の監督の勧めでトライアウトを受け、「(野球の世界に)戻ってきてからより野球が楽しくなった。それぞれにいろんな事情があるチーム。1人1人が考えて動き、強くなっていきたい」と大学卒業後のプロ入りを目指す。

 池内さんは「今は注目されていない選手の中にも逸材はたくさんいる。高校や大学で県外に出た選手が、地元に戻ってプロを目指せる環境を作りたい」と力を込める。

 【社会人野球】 企業に所属する会社登録チームと、個人会費や地域の支援などで運営するクラブチームがあり、運営方法、競技レベルは様々。社会人野球を統括する日本野球連盟傘下の県内9チームは、いずれもクラブチームで、元プロ野球・近鉄監督の佐々木恭介監督が率いる大和高田クラブは、昨年の全日本クラブ野球選手権で優勝した強豪。

440730 0 ニュース 2019/02/13 05:00:00 2019/02/13 05:00:00 2019/02/13 05:00:00 池内さん(右端)の指導で練習に励む選手たち(広陵町で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190212-OYTNI50044-T.jpg?type=thumbnail

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