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3代で手塩 ツバキ3000株

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大和郡山・椿寿庵 無料公開

ツバキを手入れする戸尾さん(大和郡山市で)
ツバキを手入れする戸尾さん(大和郡山市で)
「隠れ磯」(大和郡山市で)
「隠れ磯」(大和郡山市で)

 大和郡山市池ノ内町の「椿寿庵ちんじゅあん」で、今年もツバキが咲き始めた。約60年前から栽培を始め、親子3代にわたって受け継ぎ、今では800種3000株が並ぶ。一般に無料で公開しており、3代目の戸尾早希さん(65)は「長年育ててきたツバキの中からお気に入りを見つけてもらえれば」と話している。見頃は3月下旬まで。(前川和弘)

戸尾さん ハーバリウム販売、SNSも

 2棟で計約1000平方メートルのビニールハウスに、赤や白、ピンクなど色とりどりのツバキが咲き誇っている。白毫寺びゃくごうじの「五色椿」、東大寺の「のりこぼし」、伝香寺の「散り椿」の大和三名椿のほか、黄色の花を咲かせる「金花茶」、古くからある品種で白い縁取りの「隠れ磯」など多彩な品種が見られる。独自に品種改良したものも100種ほどある。

 椿寿庵は戸尾さんの祖父、西畑義雄さんが開いた。果樹園を営む傍ら、趣味だったツバキの栽培に力を入れ、各地からツバキを集め、品種改良にも取り組んだ。ツバキには花が落ちることから縁起が悪いというイメージがあり、義雄さんは「長寿の象徴で寺社などで大切にされる花。悪い印象を払拭ふっしょくしたい」との思いがあったという。

 気軽に多彩な花を楽しめることもあり、椿寿庵には多くの写真家や画家らが訪れてきた。奈良の風景や仏像などを撮影した写真家・入江泰吉もその一人。大和路の花をテーマに撮影した写真集「花大和」に、椿寿庵のツバキも登場する。

 戸尾さんが椿寿庵でツバキを育てるようになったのは27年前。ツバキ栽培を義雄さんから引き継いだ父の住男さんが病気になったことがきっかけだった。やめることも考えたが、「祖父と父が育てたものを残したい」と引き継ぐことを決意した。

 最初は品種の名前を覚えることから始めた。種類によって手入れの仕方も少しずつ違い、どう育てていいか分からないことばかりだった。戸尾さん自身も栽培に長年携わってきたが、今も難しさを感じる。「祖父や父親が育てていた時のツバキのほうが、もっと元気があったのではないか」

 一方で新しい取り組みも始めている。育てたツバキを写真に収めたポストカード、ツバキを瓶にいれたインテリア「ハーバリウム」の販売を始めた。昨年はコロナ禍で来園者が減ったため、ホームページを作り、SNSでも発信する。今後、苗木のオンライン販売も始める予定だという。

 戸尾さんは「祖父と父が作った椿寿庵を私の代ではやめられない。ツバキを楽しみにしてくれている人たちのためにも、大切に育て続けていきたい」と話した。

 午前9時~午後5時、シーズン中は無休。苗木も500~1500円で販売。問い合わせは椿寿庵(0743・53・6883)。

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1850104 0 ニュース 2021/02/18 05:00:00 2021/02/18 05:00:00 2021/02/18 05:00:00 ツバキの手入れする戸尾さん(大和郡山市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210217-OYTNI50039-T.jpg?type=thumbnail

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