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展覧会 歴史に思いを

練行衆が身につける紙の衣(右)などの法衣(奈良市の奈良国立博物館で)
練行衆が身につける紙の衣(右)などの法衣(奈良市の奈良国立博物館で)

 古都奈良に春を告げる東大寺二月堂修二会しゅにえの時期に開かれる恒例の「お水取り」展が、奈良国立博物館(奈良市)で開かれている。奈良時代に始まり1270回、途切れず続けられてきた「不退ふたい行法ぎょうほう」に関する絵画、書跡、工芸品のほか、参籠する僧侶らの身の回り品、法具など約70件(うち重要文化財19件)が並ぶ。3月21日まで。(西田朋子)

奈良博 法具など70件

 修二会は旧暦2月の法会で、東大寺二月堂の修二会は現在は3月1~14日に本行が行われている。二月堂本尊の十一面観音に、練行衆れんぎょうしゅうと呼ばれる参籠僧が人々の過ちをざんげし、除災招福を祈る。境内の若狭井から香水こうずいをくむ儀式から「お水取り」と呼ばれる。

 室町時代の絵巻「二月堂縁起」(東大寺蔵)は、初代別当・良弁ろうべんの高弟・実忠じっちゅうが笠置山の龍穴から菩薩ぼさつの世界に赴き、そこで学んだ修法を人間界に持ち帰った――との伝承を描く。

 本行では期間前半は二月堂本尊の「大観音」、後半は厨子ずしに収められた「小観音」が本尊となる。いずれも絶対秘仏とされる。ただ鎌倉時代の僧侶が残した図像集「類秘抄」や「覚禅鈔かくぜんしょう」(いずれも重文)には、絵姿が残る。

 二月堂は江戸時代の1667年に火災に遭い、この時損傷した大観音の光背の一部(奈良時代、重文)や天衣の破片、焼け跡から見つかったという壮麗な「華厳けごん経(二月堂焼経)」(奈良時代)も並ぶ。

 練行衆は二月堂近くの参籠宿所にこもり、連日午後から翌未明にかけて定められた六つの時間帯に従い修行を行う。法会で読み上げる日本各地の神々の名を記した「神名じんみょう帳」(室町時代)や「過去帳」(室町~江戸時代)、声明や作法の冊子(室町時代)、役職ごとの覚書や心得(江戸時代)なども興味深い。僧侶らが身につける紙製の衣、板に体を打ちつける「五体投地」などの荒行に耐えられるよう裾をくくったはかまは、いずれも近年の修二会で使われたものだ。

 担当した野尻忠・資料室長は「今年の修二会はコロナ禍に配慮し、参拝客を二月堂内に入れないかたちで営まれる。今年は展覧会でお水取りの歴史と伝統に理解を深め、また来年に備えてほしい」と話す。

 月曜休館(3月1、8日は開館)。観覧料は一般700円など。3月10~12日、東大寺境内で配布するチラシ(無料券)を持参すれば無料。問い合わせはハローダイヤル(050・5542・8600)。

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1853599 0 ニュース 2021/02/19 05:00:00 2021/02/19 10:38:03 2021/02/19 10:38:03 練行衆が身につける紙の衣(右)などの法衣 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210219-OYTNI50002-T.jpg?type=thumbnail

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