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<櫛山古墳>形象埴輪セット出土 最古級

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櫛山古墳で出土した家形埴輪など形象埴輪の破片(天理市の天理大付属天理参考館で)
櫛山古墳で出土した家形埴輪など形象埴輪の破片(天理市の天理大付属天理参考館で)
櫛山古墳で出土した最古級の柵形埴輪(左)(天理市の天理大付属天理参考館で)
櫛山古墳で出土した最古級の柵形埴輪(左)(天理市の天理大付属天理参考館で)

橿考研 同時期大王墓 解明糸口に

 天理市の櫛山くしやま古墳(4世紀後半)で出土していた形象埴輪はにわを改めて調べたところ、家形や盾形など5種類あり、形象埴輪がセットになって見つかった古墳としては最古級の可能性が高いことが、県立橿原考古学研究所(橿考研)の研究で明らかになった。ほとんど調査されていない同時期の大王墓(天皇陵)など大型古墳の実態を推定する手がかりになるという。(関口和哉)

 櫛山古墳は、行燈山あんどんやま古墳(崇神すじん天皇陵、4世紀前半)の東側にあり、全長約155メートルの双方中円墳。被葬者はヤマト王権を支えていた地位の高い人物とみられる。

 1948~49年の発掘調査で、中円部の中央に竪穴式石室が確認され、腕輪形石製品や滑石製の合子などの副葬品が出土した。形象埴輪の破片数十点も発掘されていたが、戦時中、墳丘に倉庫が建設されていた影響で、大部分がバラバラになっていた。

 橿考研の再調査で、形象埴輪の破片は、最大長さ約30センチの家形のほか、盾形、傘を模したきぬがさ形、高坏たかつき形、柵形の5種類あり、このうち柵形は最古級とみられることが判明。家形埴輪の形も弥生土器に描かれた建物の絵画に似た古いタイプのものという。

 形象埴輪は、京都府向日市の寺戸大塚古墳(4世紀前半)の家形埴輪などが最古とされ、被葬者の生前の様子を示すものとみられる。その後、奈良市の佐紀古墳群の佐紀陵山みささぎやま古墳(4世紀後半)などで様々な形がセットになり、全国各地に波及したとされる。櫛山古墳の事例は最古級に位置付けられ、形象埴輪の発展をたどる上で重要な資料となる。

 青柳泰介・県立橿原考古学研究所付属博物館学芸係長は「櫛山古墳は、これまであまり注目されてこなかったが、その形象埴輪の組み合わせは、宮内庁が陵墓に指定し、ほとんど分かっていない同時期の大王墓にも通じるとみられ、埴輪を用いた祭祀さいしの実態を探ることができる」と話した。

 櫛山古墳の形象埴輪は天理大付属天理参考館(0743・63・8414)で開催中の共同展「天理 山の辺の古墳」で、15日まで展示している。火曜休館。

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1878599 0 ニュース 2021/03/02 05:00:00 2021/03/02 05:00:00 2021/03/02 05:00:00 櫛山古墳で出土した家形埴輪など様々な形象埴輪の破片(天理市の天理大付属天理参考館で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/03/20210301-OYTNI50045-T.jpg?type=thumbnail

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