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ツバメ飛来ルート調査

奈良市のグループ 情報募る

平城宮跡のヨシ原に集まるツバメ(2017年8月、奈良市で。奥は大極殿)
平城宮跡のヨシ原に集まるツバメ(2017年8月、奈良市で。奥は大極殿)
「羽音が聞こえるくらい近くでねぐらを観察できるのが魅力」と語る岩井さん(手前)、三輪さん(左)、西田さん(奈良市で)
「羽音が聞こえるくらい近くでねぐらを観察できるのが魅力」と語る岩井さん(手前)、三輪さん(左)、西田さん(奈良市で)

 平城宮跡(奈良市)で、南への旅立ちを前にしたツバメ約6万羽が夜を過ごすために集まり、夕暮れの空を覆う夏の風物詩「ねぐら入り」。奈良市のグループ「奈良ツバメねぐら研究部」が、一般の人から目撃情報を募り、実態を調査している。飛来する数は年々、増加傾向にあるが、開発で集まれる場所が失われている恐れもあり、移動ルートなどを解明しようとしている。(山口佐和子)

 ツバメは、春から夏に、民家の軒先などに巣をつくり子育てをするが、それが終わると、河川敷やヨシが茂る湿地などの「ねぐら」に集まり夜を過ごす習性がある。理由は不明だが、天敵から身を守るためという説などがある。数千~数万羽が集まり一斉に舞い降りる景色は壮観で、野鳥ファンにも人気があるという。

 中でも、毎年7~8月の日没後、約6万羽が集まる平城宮跡歴史公園内の湿地のねぐらは、日本最大級とされる。

 部の活動は、奈良市の幼稚園非常勤職員の岩井明子さん(58)が2012年頃、「ツバメがどこから来ているのか調べてみたい」と興味を持ったのがきっかけだ。観察会で知り合った団体職員、西田好恵さん(54)(生駒市)と会社員、三輪芳己さん(49)(京都府木津川市)も参加。日常的に平城宮跡のツバメの数を観察し、野鳥の会のホームページに記録している。

 3人は「夕焼けをバックに、6万羽が集まってくる迫力は圧巻」と魅力を語る。

 活動を続ける中で気がかりだったのが、平城宮跡のねぐらに集まるツバメの増加だ。40年程前は約1万2000羽程度だったが、年々増えているという。コロナ禍で観察会などができなくなったこともあり、増加の背景を探るため、一般の人から情報を募り、ねぐらまでの飛来ルートなどを調べることにした。

 知り合いに声をかけ、ツバメの数や場所、時間帯などをメールなどで報告するよう依頼。昨夏は、延べ118人が参加し、県内47地点での目撃情報が集まった。分析の結果、平城宮跡に近付くにつれ集団が大きくなるとみられることがわかり、五條市から約45キロの距離を1時間かけて飛んでくるルートも判明したという。

 調査は、NPO法人「バードリサーチ」(東京)の2020年度の支援プロジェクトにも選ばれた。ただ、明らかになったルートは一部にとどまっており、今夏も情報提供者を増やした上でさらに調査を進めたい考えだ。岩井さんは「自然保護や野鳥観察を身近に感じるきっかけにしてもらえれば」と参加を呼びかけている。

 問い合わせは、研究部(naratubame1@gmail.com)。

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1961855 0 ニュース 2021/04/05 05:00:00 2021/04/05 05:00:00 2021/04/05 05:00:00 平城京跡のヨシ原に集まるツバメ(奥は大極殿)(22日午後6時49分、奈良市で)=前田尚紀撮影2017年8月22日撮影 https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210405-OYTNI50007-T.jpg?type=thumbnail

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