おむつ持ち帰り 不要に

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15市町村撤廃 県内広がり

負担減、コロナ対策・・・ 保護者、保育園 歓迎

 保育園で使った紙おむつを各家庭に持ち帰る「おむつの持ち帰り」を中止する動きが県内で広がっている。民間団体が今年行った調査では、持ち帰りを撤廃した県内の自治体は昨年の調査から五つ増え、15市町村になった。保護者らの要望に加え、新型コロナウイルス対策としても取り入れられ、現場からは歓迎の声が上がっている。(平野和彦)

 「保育園からおむつの持ち帰りをなくす会」(大阪市)が2月15日~3月15日にかけ、全国の公立保育園の実態を調査した。かつて布おむつが主流だったことから、今も持ち帰りを続ける自治体は少なくなく、全国平均で39%。一方、園で処理する自治体も増えており、県内では昨年、生駒市や天理市などが持ち帰りを中止した。

 香芝市では2月、公私立保育園13施設で、使ったおむつを一瞬で密封パックにして、においやウイルス拡散を防ぐ機器を配備した。新型コロナ対策を兼ねて、約2000万円の予算を組み、各園で衛生的に処分できるようにした。

 機器が導入された若葉保育所(下田西)では現在、おむつをしている乳幼児が約60人。保育士がおむつ交換のたび、個別に用意したバケツに入れ、迎えに来た保護者がポリ袋に包んで持ち帰るという長年の「慣習」がなくなった。

 3人の子どもが通う母親(37)は「荷物が減るので楽。ぜひ取り入れてほしかった」と歓迎。別の母親(32)も「毎日3、4枚は持って帰っていたのですごく助かる」と喜ぶ。

 保育士側のメリットも大きい。コロナ対策に追われるなか、バケツに振り分ける作業や消毒の手間を省け、同保育所の担当者は「保育にかけられる時間が増えた。コロナだけでなく、ノロウイルスを含めた感染症対策にもなる」と話す。

 葛城市は、公立保育園におむつ専用の大型ダストボックスを設け、清掃業者が回収する方式に変更する予定。三宅町と奈良市は2年前、おむつの持ち帰りだけでなく、持ち込まなくても済む「手ぶら登園」を始めた。園内に用意されたおむつを利用できるサービスだ。

 なくす会によると、持ち帰りを続ける自治体の中には「子どもの体調確認のために必要」「予算がつかない」とする声もあるといい、同会は「保護者が毎日、おむつを持ち帰る実態を把握しておらず、問題として認識していない自治体もある」と指摘している。

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