「井上博道記念館」開館

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作品の前で思い出を語る井上千鶴さん(右)(奈良市で)
作品の前で思い出を語る井上千鶴さん(右)(奈良市で)

奈良 写真作品で原風景伝える

 奈良の風景を撮り続けた写真家・井上 博道はくどう さん(1931~2012年)の作品を展示する「井上博道記念館」(奈良市中登美ヶ丘)が28日、開館した。カフェや、ランチを楽しむことができるダイニングなども備え、写真作品だけでなく、記念館の空間を通して、知られざる奈良の魅力を伝えることを目指している。

 井上さんは兵庫県出身。産経新聞大阪本社に入社し、写真部を経て、1966年に独立。77年からは奈良に拠点を置き、写真集「東大寺」をはじめ、県内各地の風景を写真に収めた。

 記念館は木造2階建て。井上さんが晩年、住んでいた住居を改修した。館内は、京都・大徳寺境内にあったケヤキから作られた巨大なモニュメントが目を引くギャラリーを始め、吉野のスギやヒノキが柱や はり に使われ、化粧柱を施すなどの工夫を凝らした。

 井上さんが使っていた2階の部屋は記念室とし、愛用のカメラや写真集を展示。カフェではオリジナルの菓子を用意し、ダイニングでは大和野菜などの地元食材にこだわった料理を提供するという。

 記念館は、井上さんと妻千鶴さん(75)が創業し、麻織物の製品の企画・製造などを手がける「井上企画・ ばん 」が運営。ショップも設け、幡の商品なども販売する。

 千鶴さんは、井上さんの死後、約7年かけてフィルムを整理する過程で、井上さんがどういう思いで撮影したのか思いを巡らせるようになったという。「井上は半世紀にわたり、日本の伝統美や風景を撮りためた。意味ある形でご覧いただき、日本の文化、原風景を後世につなぐ一助になれば」と話す。

 開館を記念し、千鶴さんが選んだ作品19点を紹介する第1回企画展「井上博道の視点――美しき大和の国」が9月19日まで開催される。曽爾村のススキや室生寺の紅葉、奈良市内で撮影された「日暮れの水田」など、県内各地の四季の風景を紹介する。入館は無料。月曜、火曜は休館。問い合わせは同館(0742・43・9111)。

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