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鶴来家 (糸魚川市)

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5代目で社長の青木孝夫さん(右)と長女で専務の資甫子さん。店入り口には火災の翌日に書いた店名の看板を掲げる
5代目で社長の青木孝夫さん(右)と長女で専務の資甫子さん。店入り口には火災の翌日に書いた店名の看板を掲げる

糸魚川の幸重箱に美しく

 創業が江戸後期の文化2年(1805年)という糸魚川きっての老舗は2016年12月、市中心街の大規模火災で、所蔵していた貴重な調度品とともに建物も焼失した。17年5月に仮店舗での飲食営業再開にこぎつけ、19年4月に今の所在地に新店舗を設けた。すっかり昼の看板となった、糸魚川の幸を盛り込んだ「市松御膳」(税込み3100円)は火災後に加わったメニューだ。

 火災により有田焼や京焼、備前焼など全ての食器を焼失したため、重箱を使った。エビ、カニ、丸ナスなど旬の地元の味や店伝統のごま豆腐などを詰め込んだところ、色鮮やかで「これぞ和食の美」と評判を呼んだ。

糸魚川の幸を盛り込んだ昼の「市松御膳」
糸魚川の幸を盛り込んだ昼の「市松御膳」

糸魚川を通過する、えちごトキめき鉄道のリゾート列車「雪月花」が16年に運行開始して以来、列車内で提供する和食弁当の調理を担う。市松御膳で培ったノウハウが、注文制の弁当(同2160円~)に生かされている。添加物は使わず、店の5代目で社長の青木孝夫さん(71)は「これぞ糸魚川の味と言える素材を厳選している」と言い切る。

 孝夫さんは火災の翌日、手元にあった桜の板に筆で「鶴来家」と書き付け、店再建を誓った。その板は今、屋号の看板として新店舗の入り口に掲げられている。火災の半年前に修業先の東京から戻っていた長女の資甫子さん(36)と2人で調理を切り盛りしているが、「まだまだ刺し身は娘に任せられない」と孝夫さんは笑う。

 店舗は広間と和室が各1室で、国道8号越しに日本海を眺めながら食事を楽しめる。資甫子さんのアイデアで、美術館を思わせる洋風の外観に、内装は和の要素を取り入れた。京風の120畳の大広間があった昔の店舗に規模は及ばないが、「老舗は常に新しい、ということを示したい」と資甫子さん。今後はテイクアウトやネット販売にも力を入れるという。(関口雅友)

 糸魚川市大町2の13の1。糸魚川駅から徒歩約5分。営業時間は午前11時半~午後2時、午後5時~10時。日曜夜と月曜昼は定休。夜は事前予約が必要で、懐石料理のみの提供となる。弁当注文は3日前までに要予約。問い合わせは025・552・2233。

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