学生起業ファンドで支援 開志専門職大
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開志専門職大学(新潟市中央区)は、起業を目指す学生を後押しするため、民間投資会社と連携して1億円規模の投資ファンドを設立する。起業資金として1社あたり500万円程度を出資し、資金面での支援を図る。
同大は2020年4月開学。事業創造学部、情報学部、アニメ・マンガ学部の3学部で構成され、専門職人材の育成を目指している。事業創造学部は、新たなビジネスを創り出す起業家の育成を目指しており、現在は1年生約70人が実務経験がある教員らの指導を受けている。
連携するのは、同大と同じNSGグループの「事業創造キャピタル」(新潟市中央区)。ファンドは3、4月頃に設立し、個人投資家から1口100万円で出資を募る。
今月8日に記者会見した同大の北畑隆生学長は「スタートアップ(新興企業)は開業時の資金調達が一番難しい。その苦しい時に出資する思い切った取り組みだ」と語った。実績のない企業への投資はリスクがあるが、「学生への指導は経験豊富な実務家が行い、投資の際にはプロの厳しい審査も受ける。実践的な教育を行い、起業の成功率を上げていきたい」と話した。