除排雪費国に支援要望 県と3市長
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記録的な大雪に見舞われ、除排雪作業が難航している上越市高田地区を14日、小此木防災相が視察した。県や上越地方の3市の首長は除排雪費用がかさんで財政が
小此木防災相は14日午前、花角知事らと同地区の雪の状況を見て回った。雪の重みで11日未明に空き家が倒壊した同市南本町では、家屋の屋根や
視察後、花角知事と上越、妙高、糸魚川の3市長が小此木防災相に財政支援を求める要望書をそれぞれ手渡し、意見交換した。要望書によると、県は11日までに除排雪費用として平年同期比の倍近くの80億円を支出している。上越市は既に除排雪費用として20億円を追加することを専決処分で決定。当初予算と合わせて計51億円となり、2005年の合併以降最大という。知事らは災害救助法の適用期間の延長も求めた。
花角知事は意見交換後、「地元自治体の財政の窮状を受け止めていただけた」と話した。小此木防災相は「(住民の)悲痛な叫びを聞いた。国としてできることは何でもやっていきたい」と語った。
上越市は13日、高田地区で9年ぶりとなる一斉雪下ろしを行うと発表した。一斉雪下ろしは、道路を封鎖して住民らが屋根や雁木に積もった雪を落とし、重機などで排雪するもの。高田地区46町内(約8700世帯)で23日から順次行うという。村山秀幸市長は記者会見で「屋根雪が重く、家屋の倒壊もあった。猶予ができない状況だ」と語った。