熟成へ雪赤く
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妙高市で地元特産の発酵調味料「かんずり」の原材料となるトウガラシの「雪さらし」作業が始まった=写真=。
かんずりは、鍋物や焼き鳥などに使われる薬味として人気がある。塩漬けしたトウガラシを数日間、雪にさらしてあくを抜き、
雪さらしは大寒の20日に始まった。昨年は雪不足のため、標高約950メートルのスキー場の一角を借りての作業だったが、今年は例年通り、平野部にある同市西条の製造会社「かんずり」の敷地で行った。敷地の雪を平らにならし、マスク姿の女性従業員4人が放り投げるように約600キロのトウガラシをまくと、雪面が濃赤色に染まった。
例年なら体験ツアーを実施しながら2月末まで断続的に行われるが、同社の東條昭人社長は「新型コロナウイルス感染防止のため体験ツアーは軒並み中止。約3トンのトウガラシを2月末を待たずにまき終わりそう」と話していた。