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米寿衰えぬ研究者魂 糸魚川

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 数え88歳の「米寿」に達した糸魚川市の自然研究者2人が、ブログ執筆や自然観察会の講師として地域の魅力発信に取り組んでいる。体力の衰えは情熱でカバーし、「いつまでも現役で、人生経験を地域に役立てたい」と意欲的だ。

パソコンを使い、ブログを執筆する久保さん(3月16日、糸魚川市の自宅で)
パソコンを使い、ブログを執筆する久保さん(3月16日、糸魚川市の自宅で)

久保さん 地質や歴史ブログに

 1932年2月生まれの糸魚川ジオパーク協議会副会長、久保たけしさん(89)は、80歳の時に始めた「糸魚川ジオパークのおじさんのブログ」の連載回数が437回に達し、ブログをまとめた書籍化の話が進んでいる。

 北海道大農学部を卒業後、市内の粘土鉱物メーカーに勤務し、地質調査などで国内外を飛び回った。糸魚川が2008年に日本ジオパークに認定されると協議会副会長に就任。「地域の良さを自ら学び直す一助に」とブログを始めた。

 初期の題材には「糸魚川石物語」(2013~14年)など自分の専門に近い地質や鉱物が多かったが、「総合的な地域案内にしたい」と、次第に歴史や文化財、味覚などにテーマを広げた。

 現場を実際に訪れ、「足で書く」のが流儀。直近の記事「新駅開業」では、えちごトキめき鉄道・えちご押上ひすい海岸駅(同市)の3月13日の開業に合わせ、周辺の観光名所や伝説などを自ら撮影した十数枚の写真を交えて紹介。「観光誘客のせっかくのチャンスに、私も一役買いたい」と語る。

 最近は耳が弱り、取材に飛び回るのが難しくなった。「あと何回書けるか。でも、まだまだ書きたくて仕方ない」と笑う。

自然観察会を開き、子供たちと山野を歩き回る野紫木さん(2月14日、糸魚川市で)
自然観察会を開き、子供たちと山野を歩き回る野紫木さん(2月14日、糸魚川市で)

野紫木さん 自然観察子供に指導

 1933年5月生まれの日本哺乳類学会員、野紫木やしき洋さん(87)は同市青海の「青海少年の家」を拠点に自然観察会などを開き、「ヒゲ先生」の愛称で子供たちから親しまれている。

 長野県の志賀高原で暮らしてイタチ科の動物オコジョの研究をしていた30年前、請われて青海町(現・糸魚川市)に転居。以後、動植物を観察する楽しさを子供たちに教え続けた。「地域にとってまさに寺子屋。人生相談に乗ってもらった子供も多い」と、市教育委員会の担当者は語る。

 2月に開いた観察会では、小学生ら16人を案内し、雪の上に残るイノシシ、カモシカ、キツネなどの足跡を解説した。初めて参加した市立大野小の両川柑南かんなさん(11)は「動物の生態など初めて学んだことばかり。友達にも教えたくなった」と目を輝かせた。

 観察会で野紫木さんは雪に足を取られて転び、なかなか立てなくなる場面も。「そろそろ人に任せても」と心配する周囲の声をよそに、本人は「より多くの子供たちを森に案内し、魅力を知ってもらいたい」とますます意気盛んだ。

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1960817 0 ニュース 2021/04/05 05:00:00 2021/04/05 05:00:00 2021/04/05 05:00:00 パソコンを使って、80歳から始めたブログを執筆する久保さん(糸魚川市の自宅で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210404-OYTNI50021-T.jpg?type=thumbnail

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