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食と観光世界に配信「インフルエンサー」が協力

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新型コロナ後見据え一手

 新型コロナウイルスの感染拡大で、新潟空港を発着する国際線が昨年3月から全便運休するなど、海外との往来が困難な状況が続く。そんな中、インターネット上での発信力が強い「インフルエンサー」の力を借り、県内の観光・物産を世界にPRする取り組みが広がっている。コロナ禍でも販路や交流拡大の土台を作り、感染収束後の反転攻勢の起爆剤とするのが狙いだ。

 「こちらは新潟県のかんずりです。色んな料理に合いますよ」

 動画投稿サイト「ユーチューブ」にアップした動画で、焼き鳥を調理しながら、にぎやかに発酵調味料「かんずり」の説明をするのはマレーシア出身のRyu(リュウ)さんと、日本人のYuma(ユマ)さんカップル。台湾や香港に発信力がある、チャンネル登録者数177万人の人気ユーチューバーだ。

 約12分の動画では、原材料の唐辛子を雪の上に寝かせる「雪さらし」の工程を写真で紹介。焼き上がりにかんずりを添えて舌鼓を打つ姿は食欲をかき立てる。今代司酒造(新潟市中央区)の日本酒「錦鯉」も味わいながら、新潟の食の魅力を伝えている。

 企画したのは、県外郭団体の公益財団法人「にいがた産業創造機構(NICO)」(同区)。昨年、新型コロナの影響で海外の見本市が軒並み中止となる中、発信力が大きいインフルエンサーとコラボレーションし、海外での県産食品の販売を後押しすることを発案。広告費の負担がない代わりに、現地の店舗などで購入できるようにすることを条件に募集したところ、9社26商品が参加した。

 リュウさんらを始め、シンガポール、ベトナム、フランスで人気のユーチューバー計5組が1本ずつ動画を配信しており、3日現在の総再生回数は57万回超に上る。

 動画には通販サイトのリンクも張られており、NICOによると、参加した半数以上の企業の売り上げが伸びたという。NICOは「コロナの影響が長期化する中、今後もオンラインによる販促を検討していく」としている。

 インフルエンサーの活躍は観光面にも及ぶ。県国際観光推進課は昨年11月から今年2月にかけて3回、マレーシア出身で日本在住のCheesie(チージー)さんによる、県内観光スポットからのライブ配信事業を実施した。

 チージーさんのインスタグラムのフォロワー数は約34万人で、特にシンガポールやマレーシアなどで人気が高い。同課は感染収束後のインバウンド(訪日外国人)受け入れ再開を見据え、東南アジアからの観光需要を掘り起こそうと配信を企画した。

 昨年11月は紅葉シーズンを迎えた弥彦村の弥彦公園、同12月は新潟市の「ぽんしゅ館コンプレックス」、今年2月は湯沢町のスキー場から、チージーさんがフェイスブックで地域の魅力をライブ配信。前日に収録した観光体験の映像も交えて紹介した。

 3日現在の総視聴数は5600回超。同課の担当者は「熱いコメントが寄せられ、反応はいい。海外へのPRでは、こうしたやり方が主流になっていくだろう」と話した。

 昨年度の新潟空港の利用者数は29万5000人で、前年度比74%減。国際線は0人だった。現在も、国内線の一部運休と国際線の全便運休が続く。

 インバウンドの受け入れなどは先行きが見通せない状況だが、県は新型コロナ後を見据え、オンラインを活用して海外からの個人旅行誘致などの情報発信を強化するため、今年度当初予算に関連事業費約2160万円を計上した。県国際観光推進課は「感染収束はいつになるかわからないが、今のうちから、アフターコロナに向けた手を打っていきたい」としている。

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