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「猪突猛進」わか花奮闘 恩師の激励支え

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昨年2月、再会を果たして抱き合う原選手(手前)と秋山さん(秋山さん提供)
昨年2月、再会を果たして抱き合う原選手(手前)と秋山さん(秋山さん提供)

 東京五輪の7人制女子ラグビーは29日、東京スタジアム(東京都調布市)で1次リーグが始まり、新潟市秋葉区出身の原わか花選手(東京山九)は第1戦の豪州戦、第2戦の米国戦にいずれも先発出場した。1メートル56と小柄な21歳は中学時代の恩師への誓いを胸に、体の大きな海外勢にもひるまずに立ち向かった。(梅林澄人)

 2016年リオデジャネイロ五輪で金メダルを獲得した世界ランキング1位の豪州との初戦は0―48で大敗したものの、原選手は献身的な守備など随所に持ち味を発揮。「緊張はあったが、素晴らしい舞台でわくわくした」と、すがすがしい表情で振り返った。7―17で敗れた米国戦では、50メートル6秒台中盤のスピードを生かした突破も披露した。

 原選手は本格的にラグビーを志す前の新津第二中(新潟市秋葉区)では、バレーボール部に入った。部活の顧問を務めていた秋山豊美さん(56)は「 猪突ちょとつ 猛進という印象。どんな時も一生懸命な子だった」と振り返る。原選手は手を骨折した際にも「できることがある」と片手で練習に参加し、ボールを受けていたという。

 ラグビーの国体選手だった父の影響もあって、原選手は中学2年の段階ですでに、女子ラグビー部の強豪、石見智翠館高(島根県)に進学することを決断していたという。親元を離れてのラグビー挑戦は、秋山さんら周囲を驚かせた。

 高校入学から1か月。ルールや戦術を理解できずに壁にぶつかった原選手から、「つらい。新潟に帰りたい」と秋山さんのもとに何通ものメールが届いた。秋山さんは「頑張るしかない」とだけ返した。優しい言葉をかけるのは簡単だったが、原選手に覚悟が必要だと感じたからだ。その言葉を胸に奮起した原選手は高校3年でレギュラーの座をつかみ、17年には日本代表入りも果たした。

 時に厳しく、時にやさしく支えてくれる秋山さんの存在に、原選手は「メンタリティーを作ってくれた原点」と感謝する。昨年2月、原選手が「代表に選ばれる気がしない」と大粒の涙を見せた際には、秋山さんは「ここまでやってきたなら死ぬ気でやりなさい」と厳しい言葉を投げかけた。所属リーグで活躍して五輪代表の座を勝ち取った後、「死にかけても、何度でもはい上がります」とメッセージを送ってきたという。

 「代表はいつも届きそうで届かず、もっと頑張ろうと自分を追い込まないといけない立場だった」と原選手は言う。それでも、秋山さんの激励を支えに不屈の精神でたどり着いた五輪の舞台。原選手は「ひたむきにプレーするのが私のスタイル。みんなを勢いづけるプレーをする」と誓う。

 日本は30日に1次リーグ最終戦で中国と対戦した後、順位決定戦に臨む。

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2245866 0 ニュース 2021/07/30 05:00:00 2021/07/30 05:00:00 2021/07/30 05:00:00 2020年2月、抱き合う秋山さん(奥)と原選手(手前)(秋山さん提供) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/07/20210729-OYTNI50028-T.jpg?type=thumbnail

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