独立リーグ 大分の挑戦 新球団「B―リングス」

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 大分市に野球の独立リーグに参加するプロ球団が誕生した。長年少年野球の指導者をしている男性が「野球で地方を元気にしたい」と一から設立に奔走し、スポンサーや選手集めに奮闘。来春には九州初の独立リーグ「九州リーグ」(仮称)が始動する見込みで、チームとして参戦を目指す。

 新球団は「大分B―リングス」。スポーツによる地域活性化を図るNPO法人「七瀬の里Nクラブ」(大分市)の理事長、森慎一郎さん(59)が中心となり、9月末に設立した。球団名は、「ベースボール」と大分を意味する「豊後」の頭文字Bと、「輪」を組み合わせた。

 大分商業高校から野球を始めた森さんは、働きながら教員免許を取得し、地元中学で野球部の監督を務めた。しかし2003年頃には少子化で部員が減り、部が存続の危機になったことを機に、保護者と協力してクラブチーム「大分七瀬ボーイズ」を05年に結成。プロ野球パ・リーグ、ソフトバンクホークスの先発として活躍している笠谷俊介投手(23)らを育てた。

 球団設立の夢を描くようになったのはこの頃から。地元で日本野球機構(NPB)の選手を目指す若者の受け皿になるとともに、「プロのプレーを見てNPBを目指す子どもが増えてほしい」との願いを込めた。

 今年7月から本格的にスポンサー探しをスタート。県内の企業約50社を知人らと回り、支援を頼んだ。厳しい反応も多かったが、最終的には自動車販売会社、警備会社など県内計約30の企業・個人が出資に賛同してくれた。

 総合建設会社「小田開発工業」(佐伯市)の小田剛史社長(43)は県出身選手がNPBで活躍する中、「県内にもプロ球団があれば」と常々思っていたという。「球団作りを熱っぽく語る姿に心をうたれ、即決した。幅広く県民が応援してくれるようなチームに育ってほしい」と願う。

 運営費は年間5000万円で、練習場はNPO法人が借りている大分市内のグラウンドを使う。監督、スタッフは選考中。選手の報酬は月額約10万円を想定し、資金繰りはおおむねめどがたったという。森さん自身も九州を回って有力選手の発掘に力を入れている。今後はシーズンオフに選手が働く場所の確保も目指す。

 九州リーグは野球を通じた地域の活性化、発展を目的に来春から活動を始める予定。設立準備室などによると、年間80試合程度が目標。大分球団と社会人チームを母体とする熊本の「火の国サラマンダーズ」に加え、ソフトバンクホークスの三軍や四国アイランドリーグplusとの交流戦も検討している。

 森さんは「いい試合をして地元を盛り上げ、子どもたちに夢を与えたい」と意気込む。

 11月1日には、大分市野津原の「Nスポランド野球場」で、7日には熊本県人吉市で火の国サラマンダーズと合同の選手選考会をそれぞれ行う。

<独立リーグ> 日本野球機構(NPB)とは別の組織で作られたプロ野球のリーグ。2005年に「四国アイランドリーグ」(現・四国アイランドリーグplus)が設立され、関東や東北などに本拠地を置く「ルートインBCリーグ」のほか、近畿や北海道でも発足している。このうち「四国」「ルートイン」で構成する「日本独立リーグ野球機構」(東京)によると、独立リーグを経てNPBのチームに入団した選手は100人超で、高知ファイティングドッグスからロッテに入団した角中勝也選手(33)ら第一線で活躍する選手もいる。

無断転載・複製を禁じます
1573150 0 ニュース 2020/10/24 05:00:00 2020/10/24 05:00:00 2020/10/24 05:00:00

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)
ページTOP
読売新聞社の運営するサイト
ヨミダス歴史館
ヨミドクター
発言小町
OTEKOMACHI
元気ニッポン!
未来貢献プロジェクト
The Japan News
YOMIURI BRAND STUDIO
美術展ナビ
教育ネットワーク
活字・文化プロジェクト
よみうり報知写真館
読売新聞社からのお知らせ