メモ入力
-最大400文字まで
完了しました

JR九州は、無人化を計画する県内4駅のうち、大神(日出町)、暘谷(同)、天ヶ瀬(日田市)の3駅で、自治体と駅業務の委託契約の締結に向けて協議していると発表した。4月以降、業務を引き継ぐ方針。当初は12日から無人化する予定だったが、3月末まではJRのグループ会社の社員が駐在し、時刻の案内や乗降を補助する。
新型コロナウイルスの影響による経営効率化の一環。JR九州によると、1日当たりの平均乗客数(2020年度)は暘谷747人、大神387人。天ヶ瀬と東別府駅(別府市)は乗客数が上位300駅に入っていないとして公表していない。
委託する内容は、列車の発着時刻の案内や駅構内の清掃など、駅ごとに異なる。JR九州は無人化に伴う安全対策としてホームや改札口に監視カメラを導入し、近くの有人駅で遠隔で見守ったり、放送したりする。乗降に手助けが必要な場合は連絡を受け次第、近隣駅から人を出して補助する。
大神、暘谷は、日出町が町内在住のJR九州のOBらでつくる「JR友の会」に駅業務を委託する方針。内容や勤務時間は調整している。両駅とも、駅員が不在になる4月1日からの開始を目指している。
天ヶ瀬では、日田市観光協会が駅の一部業務の委託を受ける予定。東別府は、別府市が委託が必要かを内部で協議している。
県は11日の県議会予算特別委員会で、県内の全ての高校と特別支援学校、市町村に対し、無人化に伴って生じる支障を尋ねるアンケート調査を実施したことを明らかにした。調査結果は非公表としたが、1月にJR九州に伝えたという。