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自治体の優れた広報紙などを表彰する2022年「全国広報コンクール」(日本広報協会主催、読売新聞社など後援)で、県内からは宇佐市が広報紙(市部)部門と映像部門で、佐伯市が広報紙(同)部門で入選した。農泊(農村民泊)や佐伯城といった地域の魅力や、新型コロナウイルスの感染拡大で影響を受けた子どもたちが夢を実現する姿を伝え、評価された。
入選した「広報うさ」(2021年10月号)では、農村や漁村に滞在する農泊を6ページにわたって特集。国内で最初に農泊が始まったのが安心院町(現・宇佐市)だったことや、受け入れ家庭や季節によって体験できるメニューが異なること、農家の副収入につながっていることを説明。家庭料理の写真や、「農泊ほど楽しいことはありません」などと話す受け入れ家庭へのインタビューなども掲載している。また、体験の様子が分かるユーチューブの動画につながるQRコードも載せた。
担当した市秘書広報課の本田姫乃さん(26)は「実際に体験し、受け入れ家庭の『お母さん』『お父さん』の温かさを伝えたいという気持ちになった。こんなに良い賞がもらえるなんて信じられない」と喜んだ。
映像部門で入選したのは「#一勝に賭けた青春 大分県立宇佐高等学校書道部 実現編」。コロナ禍で、大会や発表会などが中止になった子どもたちから実現したい夢を募集し、市が舞台を用意するという企画だ。
「保護者や友人、地域の方たちに私たちのパフォーマンスを見てもらいたい」「最高な思い出にしたい」と応募した宇佐高書道部が市内で書道パフォーマンスを保護者らに披露した様子などがおさめられている。映像は企画のキャンペーンサイトや市の公式ユーチューブチャンネルで視聴できる。
担当した市観光・ブランド課の田口慎一郎さん(29)は「宇佐市が子どもに寄り添ったまちであることを知ってもらいたい」と話していた。
一方、「市報さいき」(21年8月号)では、佐伯城を4ページにわたって特集した。県指定有形文化財「佐伯城三ノ丸櫓門」や階段状の特殊な石垣といった見所や、初代佐伯藩主の毛利高政、国指定史跡を目指していることなどについて記している。