坂道厳禁 安全に配慮を

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事故があった交差点。奥の下り坂から叶真ちゃんがランニングバイクで走ってきた(14日、倉敷市玉島八島で)
事故があった交差点。奥の下り坂から叶真ちゃんがランニングバイクで走ってきた(14日、倉敷市玉島八島で)

 ◇二輪遊具事故 4歳児死亡

 倉敷市内の下り坂で13日夜、4歳の保育園児がペダルやブレーキのない二輪遊具「ランニングバイク」を走行中、車にはねられて死亡する事故が起きた。ランニングバイクは幼児に人気の乗り物だが、坂道ではスピードが出すぎる恐れがあるとして国民生活センターが使用禁止を呼びかけている。安全には十分な配慮が必要だ。(加藤律郎、松崎遥)

 

 ◇「歩行者」扱い 公園などで使用求む

     ■見通し悪い

 事故が起きたのは13日午後7時頃。倉敷市玉島八島の市道交差点で、近くの保育園児谷野叶真とうまちゃん(4)がランニングバイクで走行中、左折してきた軽ワンボックス車にはねられ、死亡した。

 現場は細い道路が入り組んだ住宅街。交差点に信号機はなく、カーブミラーはあるものの、建物が迫っており、見通しは悪かった。当時は日没後で、近くの高齢男性は「(この交差点では)車がパッと出てくるので、夜には反射材を身に着けるなど、注意するようにしている」と話す。

 玉島署によると、叶真ちゃんがランニングバイクで走っていたのは歩道のない道路(幅約3メートル)。交差点方向に緩やかな下り坂となっており、同署は、坂を下るうちにスピードが上がった可能性があるとみている。

 叶真ちゃんは当時、祖父と犬の散歩中だった。近所の女性(70)によると、叶真ちゃんは同居する祖父に連れられて畑で農作業をよく手伝っていたといい、「おじいちゃんのことが大好きな様子だったのに……」と涙を浮かべた。

     ■幼児に人気

 ランニングバイクは、主に2~5歳児向けの乗り物。ペダルやブレーキがなく、地面を足で蹴って前に進む。自転車に乗せる前のトレーニング用としても人気があり、約10年前から国内で販売され始めた。

 様々なメーカーが商品化しており、1万~2万円程度で購入できるものが多い。

 子どもたちを対象に、速さを競うイベントも、全国各地の公園やサーキット場などで開催されている。

     ■時速18キロにも

 ただ、安全に使用するには注意が必要だ。

 ランニングバイクは道路交通法上、自転車に当たらず、「歩行者」として扱われる。自転車を「ペダルなどを用いて人力で動く二輪車」と定義しているためだ。多くのメーカーは公道で使用せず、公園などで使用することを求めている。

 さらに国民生活センターが2014年7月に公表した調査結果によると、坂道を10メートル下った結果、傾斜6度の場合は時速約13キロ、傾斜10度の場合は時速約18キロになることがわかった。一般的な自転車の時速が10~20キロとされており、ランニングバイクは相当のスピードが出るため、大人が走っても追いつけない可能性がある。

 これらを踏まえ、国民生活センターは、▽坂道や公道では使用させない▽子どもだけで使用させず、保護者が必ず付き添う▽ヘルメットを必ず着用させる――などを求めている。

 長男(4)がランニングバイクを毎日のように使っているという岡山市北区の主婦(42)は「坂道では勢いがつき、転んだこともある。公道では使用させないようにしたい」と話していた。

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41126 0 NEWS EYE 2018/09/16 05:00:00 2018/09/16 05:00:00 事故があった交差点(14日午後6時、倉敷市玉島八島で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20180915-OYTAI50010-T.jpg?type=thumbnail

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