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GHQ接収の赤羽刀展

「備前長船刀剣博物館」 杉原賢治・主任学芸員

 鎌倉時代から刀鍛冶の本場として栄え、優れた刀工を多く生み、質、量ともに他の産地を凌駕りょうがし、長年にわたって隆盛を極めた瀬戸内市長船町。そうした歴史的な場所で「備前長船刀剣博物館」が、先人たちの偉業を顕彰し、後世に伝えている。

太刀を鑑賞する来場者(瀬戸内市長船町長船で)
太刀を鑑賞する来場者(瀬戸内市長船町長船で)
購入前に特別展示された山鳥毛(瀬戸内市長船町長船で)
購入前に特別展示された山鳥毛(瀬戸内市長船町長船で)

 1983年9月、前身の備前長船博物館が開館。刀剣を主体とした博物館にふさわしく、翌年には鋼を刀身に鍛える鍛刀たんとう場が完成した。

 2004年には現在の名称に変更。同時に、周辺には職人による刀身研ぎからさやつか、はばきなどの制作風景を見学できる工房なども完成し、備前長船刀剣博物館を含め「備前おさふね 刀剣の里」として一帯が整備された。

 同博物館が注目されたのは、20年のこと。国宝の備前刀「太刀 無銘一文字(山鳥毛やまとりげ)」の購入資金として、ふるさと納税制度を利用したクラウドファンディングで約8億円もの寄付を全国から集めたことが、大きなニュースとして報じられた。

 杉原賢治・主任学芸員(39)は「山鳥毛のおかげで、これまで刀に興味のなかった人も関心を示し、ファンの裾野が広がったように思う」と振り返る。

 日本刀を巡る、埋もれかけた歴史に光を当てるのも特徴だ。収蔵する太刀や脇差わきざしなど約400点のうち、107点が「赤羽刀あかばねとう」と呼ばれるもの。戦後、武装解除の一環として、連合国軍総司令部(GHQ)が接収した20万本ともいわれる日本刀の一部で、保管庫があった東京都北区赤羽の地名にちなんで、そう呼ばれる。

 大部分は処分されるなどしたが、GHQから返還され国の所管となった後、1999年頃、各地に譲られた。その過程で旧長船町にも渡され、同博物館に伝わった。現在行われているテーマ展「戦後の刀剣―赤羽刀のあゆみ―」は、不死鳥のようによみがえったこれらの刀に焦点を当てる。杉原さんは「赤羽刀の譲渡の経緯や、譲り渡し先としてなぜ岡山と岐阜が多かったのか、パネルで説明しています」と話す。会期は6月6日まで。(水原靖)

備前長船刀剣博物館
備前長船刀剣博物館

<MEMO> JR赤穂線長船駅からタクシーで約10分。山陽道山陽インターチェンジ(IC)から約30分。備前ICから約20分。開館時間は午前9時~午後5時(入館は4時30分まで)で、入館料は一般500円、65歳以上400円、高校・大学生300円、中学生以下無料。新型コロナウイルス対策で予約制となっており、公開古式鍛錬も休止している。問い合わせは同博物館(0869・66・7767)。

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2030448 0 My ベスト展! 2021/05/05 05:00:00 2021/05/05 05:00:00 2021/05/05 05:00:00 杉原賢治・主任学芸員(瀬戸内市長船町長船で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/05/20210504-OYTAI50019-T.jpg?type=thumbnail

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