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伝承や発展 人々が支え

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閑谷学校

 特別史跡・旧閑谷学校は、岡山藩初代藩主の池田光政が1670年に創設して以来、その土地や歴史を愛する人々が支え続けたことで、今に伝わっている。閑谷学校の伝承や発展に貢献する人々を紹介する。

ガイドのやりがいについて語る片山さん(備前市の閑谷学校で)
ガイドのやりがいについて語る片山さん(備前市の閑谷学校で)

ボランティアガイド

 「写真を撮るには今が一番いい季節ですよね」。閑谷学校の楷の木の紅葉が、見頃を迎えた今月5日。カメラを持った観光客に、備前市観光ボランティアガイド協会会長の片山伸栄さん(71)が笑顔で話しかけた。

 2005年からガイドを務める片山さんは閑谷学校を案内する時、あえてマイクを使わずに肉声で説明をする。厳粛な雰囲気を壊さないことはもちろん「講堂は外からの声がとても響くので、観賞中の人の邪魔になる。学校の精神である『思いやり』を心掛けています」とはにかむ。

 観光客の質問に答えられなかった場合は調べて後日、手紙で回答する。「旅行を思い出してもらえるように」と、案内した人に学校の絵はがきを送ることも多い。「光政公の思いが、地域に受け継がれている。私たちガイドもそれを大事にしたい」と語る。

学校田の保存活動に取り組む花岡さん夫妻(備前市穂浪で)
学校田の保存活動に取り組む花岡さん夫妻(備前市穂浪で)

学校田を再生

 備前市穂浪には、閑谷学校の運営費に充てていた「学校田(井田せいでん)」がある。井田跡は15年、閑谷学校を含む日本遺産「近世日本の教育遺産群」の構成文化財に認定された。同年、その田んぼを再生しようと花岡徳さん(69)と妻の由美子さん(64)が発起人となり、地域住民で「学校田『井田』を守る会」を結成した。

 当時、周辺は休耕地となっており、どこからか流れついたゴミがあふれていた。「長年、大事にされた土地を、粗末に扱ってはいけない」と、ゴミを片付け草を刈り、米作りを始めた。

 現在手入れしているのは6ヘクタールほど。育った米は、ふるさと納税の返礼品としても活用されており、徳さんは「『キレイになった』と声を掛けられるのが何よりうれしい。一番の宝を、これからも守っていきたい」と話す。

ミュージカルの指導をする佐藤さん(備前市で)
ミュージカルの指導をする佐藤さん(備前市で)

ミュージカル化

 建学の精神を次世代につなげていこうと、閑谷学校をテーマにしたミュージカルを行う人々もいる。350年を記念した事業の一つで、12月20日に備前市市民センターホールで上演される。タイトルは「閑谷の森の論語キッズ」。小学6年生の7人が論語を通じ、成長する姿を描く。

 脚本と演出を手掛けるのは、高校教諭だった佐藤淑子さん(74)。脚本を書くために論語や学校の歴史について学んだといい、「大学受験よりも勉強した。成り立ちなどを知れば知るほど、面白かった」と振り返る。

 出演者は一般公募し、幼稚園児~80歳代、約40人が集まった。新型コロナウイルスによる自粛期間などを除き、週1回のペースで練習を続けてきた。「学校の未来をつくっていけるようなミュージカルにしたい」。関係者一丸となり、最高のステージを届けるつもりだ。(松崎遥)

(おわり)

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1637474 0 New門@岡山 2020/11/19 05:00:00 2021/06/05 15:19:46 2021/06/05 15:19:46 ガイドのやりがいについて語る片山さん(備前市の閑谷学校で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/11/20201119-OYTAI50000-T.jpg?type=thumbnail

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