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個性派店主 伝統つなぐ

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表町商店街

「エンタメなら外部の人も一緒に楽しめる」と語る三宅さん(岡山市北区で)
「エンタメなら外部の人も一緒に楽しめる」と語る三宅さん(岡山市北区で)
「若い世代と一緒になって商店街を盛り上げたい」と話す中塚さん(岡山市北区で)
「若い世代と一緒になって商店街を盛り上げたい」と話す中塚さん(岡山市北区で)
昨年末に開催した「岡山クリスマスマーケット」の様子(三宅さん提供)
昨年末に開催した「岡山クリスマスマーケット」の様子(三宅さん提供)

 400年以上の時を刻み、多くの人々が行き交った岡山市の表町商店街は、個性豊かな店主らが歴史を紡ぎ、伝統を受け継いできた。現在でも次世代に向け、様々な取り組みが行われている。

フィルムカメラ再評価

 1901年創業の「アサノカメラ」は、デジタルカメラが主流となった現在もフィルムカメラを中心に販売している。同社取締役の中塚敏生さん(78)によると、客足が遠のく時期もあったが、10年ほど前から「微妙な色合いが表現できる」などと若者を中心に再評価が進み、売れ行きが上向いているという。

 また、商店主らが顧客に商品の使い方や専門知識を伝授する「まちゼミ」や、店先で飲食を楽しんだりワゴンセールを行ったりするテラス営業も好評だ。これらは商店街理事会の若手からの提案だという。中塚さんは「若者の新鮮なアイデアと我々の世代の経験を融合し、よりよい商店街を作っていきたい」と意気込む。

エンタメで集客

 表町商店街内には芸能活動を通じ、商店街の活性化を目指す有志で作った「表町エンターテイメント」が2018年から活動しており、アイドルグループのプロデュースなどを手掛けている。

 代表を務めるのは、30年以上、洋服店のオーナーなどとして同商店街を職場にしてきた三宅直人さん(54)。20歳代の頃、厳しくも温かく見守ってくれた商店主らが店を閉めていくのを見て、「育ててくれたまちに恩返ししたい」と動き出した。

 当初は批判的な声もあったが、生バンドの演奏やダンスを行う「岡山クリスマスマーケット」などを開催するうち、応援されることが増えてきた。三宅さんは「エンタメを通じて作ったファンを集客につなげたい。楽しい街を作る手助けになれば」と力を込める。

あたたかなまち再生

 「あたたかい人が多い商店街の再生に、希望を持っている」。こう話すのは、履物店の長男として少年時代を過ごした末広健一さん(66)だ。

 子どもの頃、商店街の中で走り回って遊んでいても「商売の邪魔だ」と怒られたことはほとんどなかったと振り返る末広さん。「生活と商売が一体になっていた」と思い出を語る。

 山陽学園大の教授として都市計画などの研究をしていた2019年、「岡山表町商店街物語 昭和の上之町で育った子どもたち」を出版した。著書の中では昔の思い出とともに、居住地と商業地を一体にして都市機能を集約する「コンパクトシティー」への転換が商店街再生に必要と提言した。

 末広さんは「本に書いたにぎやかだった時代の記憶が、今後のまちづくりのきっかけになってほしい」と話した。(下林瑛典)(おわり)

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1853606 0 New門@岡山 2021/02/19 05:00:00 2021/02/19 05:00:00 2021/02/19 05:00:00 「商店街をエンターテインメントを通じて活性化したい」と話す三宅直人さん(岡山市北区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210219-OYTAI50002-T.jpg?type=thumbnail

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