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岡山のパン

クルールが販売している「総社赤米オニオン&コールスロードッグ」(総社市三須で)
クルールが販売している「総社赤米オニオン&コールスロードッグ」(総社市三須で)
トングウが販売するカルピスをクリームに使ったメロンパン(総社市駅前で)
トングウが販売するカルピスをクリームに使ったメロンパン(総社市駅前で)

16年からイベント

 岡山で盛んなパン食文化を活用し、総社市は2016年からまちおこしイベント「パンわーるど総社」を展開している。ここで生まれたご当地パンが人気を呼び、活性化につながった。

 同市は大手メーカー「山崎製パン」の岡山工場が1979年から操業していることに加え、行列ができる店も多いなど市民とパンの距離が以前から近かった。総社商工会議所はそこに着目、会員のパンや洋菓子など12の店に呼びかけて始まった。

 イベントでは共通のテーマでパンを開発し、店の個性を競う。最初のテーマは「フルーツシューケーキ」。各店が工夫を凝らしたパンを作ると好評だったため、それ以降、毎年春、夏、秋に続けている。その過程で生まれ、今でもたびたびテーマになるのが「総社ドッグ」だ。厳格な定義はないが、地元の食材や店の看板料理などを二つ以上使用するのが現行のルール。豚の角煮やカレー味のユニークなドッグが誕生し、一部は複数の店の定番メニューとなった。

 国民宿舎サンロード吉備路に併設する「ベーカリーカフェ・クルール」では、現在開催中の「春」がテーマのイベント向けに、「総社赤米オニオン&コールスロードッグ」の提供を始めた。市特産の赤米の粉で作ったパンに新鮮な野菜を挟んでおり、ほどよい酸味が食欲を誘い、20個近く売れる日もあるという。

 これまで「イースター」や「アイス」など、様々なお題が出されてきたが、異彩を放っているのが乳酸菌飲料「カルピス」だ。カルピスを使ったパンは、もともとは同市の老舗店「ベーカリートングウ」のメニューの一つ。同市にはカルピスを製造する工場があり、同店の吉田宣弘さん(45)が工場関係者から「水で薄めて飲むだけじゃなくて、料理にも使って」と依頼され、カルピスをクリームにしてメロンパンで挟んだ。2016年に売り出すと「甘さがさわやか」と評判に。18年に工場が操業50周年を迎えると、それを記念して共通テーマに選ばれ、各店が競ってオリジナルのカルピスパンを作った。

 話題を生み続ける効果は大きい。当初からプロジェクトに参加する「ナンバベーカリー」店長の難波伸樹さん(42)は、「個々の店で情報発信して広げていくのは難しいが、みんなでPRすることで効率よく伝わる」と語る。実際、市内のパン店の駐車場では県外ナンバーの車も目立つようになり、商議所の調査では19年度の加盟店の売り上げは、前年度より9%アップしたという。

新規出店も続々

 「パンのまち」として定着すると、新規出店も増えてきた。18年6月に開店した「パティスリーコア」店長の古和丈裕さん(34)は開業の際、岡山市や倉敷市も候補に入れていたが、「総社はパンに関心が高い」と人に勧められ、出店を決めた。「商議所のサポートも厚く、ここに店を構えてよかった」と話す。

 既存店と新店が互いに刺激し合い、発展を続ける総社のパンの世界。これからも目が離せない。(松本慎平)

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1988584 0 New門@岡山 2021/04/16 05:00:00 2021/04/16 05:00:00 2021/04/16 05:00:00 クルールが販売している総社ドッグ「総社赤米オニオン&コールスロードッグ」(総社市三須で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210415-OYTAI50020-T.jpg?type=thumbnail

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