ため池管理体制強化

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西日本豪雨で堤の一部が崩れ、復旧工事が進むため池(岡山市北区で)
西日本豪雨で堤の一部が崩れ、復旧工事が進むため池(岡山市北区で)

 ◇県、技術支援センター開設へ

 ◇廃止、保全 市町村に専門家派遣

 県は、県内にある農業用ため池の管理体制強化に乗り出す。昨年7月の西日本豪雨でため池の堤に亀裂が入るなどの被害が出たためで、多くのため池を管理する市町村などに技術的な支援をする「サポートセンター」を来年度に開設。相談に乗るほか、技術職員が不足している市町村に専門家を派遣するなどして、ため池の廃止や改修の助言を行っていくという。(川口崇史)

 ため池は、雨に乏しい地域や大きな河川の少ない山間部に点在し、農業などに使われる人工の貯水池。全国に約20万か所あり、このうち約6割が年間降水量が少ない瀬戸内地域に集中している。

 県内は9754か所(2014年3月現在)で、全国で6番目。西日本豪雨では22市町の230か所で堤防の決壊や一部崩落などが確認され、被害額は19億3800万円に上った。広島県福山市では土砂がため池に流れ込み、あふれ出た泥水により3歳女児が亡くなった。

 岡山県や国は豪雨後、決壊により下流の人家などに被害が出る危険性のある7330か所について、緊急点検を実施。その結果、堤の上で雑木や竹が伸びていたり、貯水がなく利用されていなかったりする池が数百か所見つかったという。

 県では、災害リスクを抑えるため、20年度までに点検結果を分析して、構造上や管理面に問題のある池をリストアップしたうえで、市町村に廃止などの対応を働きかけていく。廃止されれば、堤を切るなどして、水路につなぐ工事が必要になる。

 センターでは、全国でため池が最も多い兵庫県で16年から始まった取り組みを参考にする。民間に業務委託し、市町村から改修工法の相談に応じるほか、要請があれば、農業土木施設の設計や調査の専門家が現地の確認も行う。

 兵庫県では、管理者からの相談受け付けや、計画通りに保全しているかをフォローしていくことで、新たな水漏れの発見や、水位を下げて管理するようになるなどの改善が見られたという。

 岡山県耕地課によると、県内のため池の約6割は市町村が管理している。担当者は「市町村ではマンパワーが不足している。県として技術支援をして、適切な管理につなげていきたい」としている。

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425643 0 ニュース 2019/02/06 05:00:00 2019/02/06 05:00:00 2019/02/06 05:00:00 西日本豪雨で堤の一部が崩れ、復旧工事が進むため池(岡山市北区で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/02/20190205-OYTNI50059-T.jpg?type=thumbnail

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