南海トラフ備え 図上防災訓練
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県など52団体

南海トラフ地震に備えた図上防災訓練が12日、県庁などで行われ、県・市町村や防災関係など52団体の約330人が緊急時の対応手順を確認した。
訓練は和歌山県南方沖を震源とするマグニチュード9クラスの地震が起き、県内で最大震度6強の揺れを観測したとの想定で実施。県庁の防災・危機管理センターには、「民家が液状化により倒壊。住民1人行方不明、負傷者多数」「水門破壊による浸水」などの被害情報が次々と報告され、県職員が状況を一覧できるようにホワイトボードに書き込まれた。
昨秋に運用が始まった新しい防災情報システムを活用した本格的な訓練は初めてで、午後3時半からは浅口市の防災担当者とのウェブ会議も実施された。同市からは避難所などでの新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、パーティション(仕切り)の配備支援の要望が伝えられた。
訓練を視察した伊原木知事は「南海トラフ地震は、いつか必ず来る。きっちりと備えたい」と講評した。
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