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旅館おもてなし 手話学ぶ・・・湯原温泉 「八景」スタッフ

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田中会長(右)から手話を教わる女将の上塩さん(前列左から2人目)やスタッフら(真庭市の「八景」で)
田中会長(右)から手話を教わる女将の上塩さん(前列左から2人目)やスタッフら(真庭市の「八景」で)

「聴覚障害のお客様に安心を」

 真庭市の湯原温泉にある旅館が接客や調理、フロントなどの従業員を対象に手話教室を始めた。「耳の不自由なお客様を気持ちよくお迎えしたい」という女将おかみの発案。単に手話を習うだけでなく、耳が聞こえないため、旅先で経験した不便な思いも教わろうと、講師は市内の聴覚障害者ら。スタッフ全員が一定程度の手話を習得するまで定期的に開き、障害者に寄り添った接客につなげる。(根本博行)

 手話教室を始めた旅館は「八景」で、湯原ダム直下の露天風呂「砂湯」と旭川を挟んで対岸にある。部屋数26室、収容人数約100人で、毎年5組ほどのろう者が訪れるが、手話ができるスタッフがおらず、食事の説明や館内の案内の大半を筆談で行っている。しかし、短時間では書き切れず、意思疎通が十分でなかったことも少なくなかったといい、女将の上塩浩子さんは「旅を100%楽しんでもらえる状況になかった」と明かす。

 手話教室は、真庭地域(同市と新庄村)のろう者や難聴者、支援者ら約50人でつくる真庭聴覚障害者コミュニケーションの会「やまなみ」に依頼し、初回は今月3日に開催。アルバイトを除くスタッフと女将計15人が参加した。

 この日の講師は、先天的に聴覚に障害のある同会の田中勝文会長(58)(同市目木)ら。スタッフは同会の手話通訳者を介して、聴覚障害者の苦しみや日常生活の不便さを聞いた後、「お好きな席にどうぞ」「料理はこれで終わりです」「またのお越しをお待ちします」といった業務に不可欠な手話を練習した。

 また、地震や火事といった災害発生時には聴覚障害者は館内放送や電話は聞こえないといい、「フラッシュライトなどがあれば非常時と分かると思う」などという田中会長のアドバイスを真剣に聞いていた。

 同旅館では少なくとも年内、2か月に1度のペースで手話教室を行う予定。次回は田中会長に宿泊や食事をしてもらうなど、実践に即した形で研鑽けんさんを積むといい、上塩さんは「手話だけでなく、これまでどんなことが不便だったのかも教わった。聴覚障害のお客様が安心して過ごせる宿を目指したい」と話していた。

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1861004 0 ニュース 2021/02/23 05:00:00 2021/02/23 05:00:00 2021/02/23 05:00:00 田中会長(右)から手話を教わる女将(前列左から2人目※割烹着の女性)やスタッフら(真庭市・湯原温泉の旅館「八景」で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210222-OYTNI50025-T.jpg?type=thumbnail

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