9大学 接種へ調整進む

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打ち手不足など 申請見送る大学も

 大学による新型コロナウイルスのワクチン接種について、県内で少なくとも9大学が接種に向けた調整を進めていることが読売新聞の取材でわかった。すでに厚生労働省に申請した大学もある。一方、打ち手の医師が確保できないなどの理由で申請を見送った大学もあり、県は、医療機関の紹介などで支援する。(松田卓也、松本慎平、下林瑛典)

ワクチンの接種申請をした美作大学(津山市で)
ワクチンの接種申請をした美作大学(津山市で)

県支援 医療機関を紹介

 国は大学での接種は現時点で、▽対象者が最低1000人以上▽必要な医師や看護師など医療従事者を自前で確保する――などの要件を定め、米モデルナ社製のワクチンを提供するとしている。

 これについて、産学官連携組織「大学コンソーシアム岡山」に加盟する18大学を対象に、読売新聞が意向を尋ねた。このうち接種について、「申請した」は1大学、「申請に向け調整中」としたのは8大学で、「未定」は3大学、「申請しない」としたのは6大学だった。

 美作大(津山市)は、8日に申請を終えた。系列の短大や高校、連携協定を結ぶ津山高専(同)の学生、職員計1500人を対象とする。接種の実施は、インフルエンザの予防接種などで付き合いのあった鏡野町の医療機関に依頼するという。

 同大学は教員や保育士の資格が取得できる学科があり、夏以降、学校や幼稚園での実習の予定が入っている学生が多い。担当者は「感染を拡大させられない実習先ばかり。接種によってスムーズに送り出してあげたい」と話す。

 岡山理科大(岡山市)は体育館を接種会場に想定しており、職員の人間ドックなどで利用する医療機関と交渉を進めている。運営法人が同じ倉敷芸術科学大(倉敷市)の学生も受け入れる。県立大(総社市)や就実大(岡山市)も申請に向け調整を進める。

 山陽学園大(同)は、打ち手の医師の確保が困難なことや、看護学部に通う学生が医療従事者として県営会場で接種を受ける予定のため、対応は未定としている。岡山大(同)も、現時点で方針は決まっていない。

 申請の見送りを決めた大学の事情も様々だ。川崎医科大(倉敷市)と川崎医療福祉大(同)、新見公立大(新見市)は、学生が医療従事者などの枠組みで県営会場で接種することが決まっており、大学では不要と判断した。岡山商科大(岡山市)は、接種時期が学生の夏休みと重複することに加え、医師を無理に確保すると、一般診療に悪影響を及ぼす可能性を考慮したという。

 県は、接種を希望しながら調整が難航している大学について、医療機関の紹介や、接種が決まった他大学に受け入れられないか打診するなどの支援を行う方針だ。活動量の多い若年層への接種促進が、感染収束につながるとの思惑がある。

 県の担当者は「第4波の感染拡大でも、10~20歳代の感染者が全体の3割強を占めた。学生を含めたこの世代への接種は、次の波を抑えるうえでの大きなポイントだ」と話している。

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