岡山桃太郎 春の頂挑む

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全国障害者野球 5月開幕

早嶋投手(右)に投球フォームを指導する鈴木さん(備前市で)
早嶋投手(右)に投球フォームを指導する鈴木さん(備前市で)

 足や手などに障害のある選手がプレーする障害者野球で全国有数の強豪チーム「岡山桃太郎」が、来月14、15日に神戸市で行われる「第30回全国身体障害者野球大会」に出場する。全国規模の大会は春と秋の年2回あるが、春はまだ優勝がなく、結成から30年近いチームの最後の壁となっている。新型コロナウイルス流行の影響による中止を経て、3年ぶりの開催となる今大会での初優勝に向け、元プロ野球・巨人で活躍した鈴木尚広さん(44)の指導を受けるなど、最後の調整に励んでいる。(下林瑛典)

元巨人・鈴木尚広さん指導

 岡山桃太郎は1984年に設立。2000年前後から全国大会の常連になり、2017年秋の「全日本身体障害者野球選手権大会」で初優勝。コロナ禍で中止となった20年を挟んで19、21年と連覇を達成。一方、春の「全国」では、19年に準優勝したが、0―10と完敗。決勝進出もこの年しかなく、何度も悔し涙を流してきた。

 大会前は実戦形式の練習をこなすことが多いが、今回は基礎からの底上げが必要と判断。鈴木さんは現役時代、代走が中心ながら通算228盗塁を記録。突然の出場にも対応できるコンディションの整え方などに定評があり、指導を仰ぐことになった。

 今月10日、備前市内の野球場には選手約20人が集合。鈴木さんは「準備運動の時から、足の下ろし方によって、スイングや投球の動作で下半身から上半身に力が伝えられるかどうかを意識して」とアドバイス。右腕のまひや、手足に力が入りづらいといった各選手の特性に合わせて指導した。

 チームの主力で、生まれつき左の手首から先がない早嶋健太投手(26)も、改善点が見つかった。捕球や投球のたびに素早く右手を出し入れできる特製グラブを使いこなし、躍動感のあるフォームから130キロ超の速球を投げ込むが、鈴木さんは、投球に移る動作でたびたび下半身がぐらつき、上半身が力んでいると見抜いた。

 「股関節や両脚の内側の筋肉を使えればもっと良い球を投げられる」と鈴木さんの指導を受けた後、早嶋投手はすぐ下半身をスムーズに動かし、次々と快速球を投げ込めるように。大会は2日間のトーナメント方式で、2日目は準々決勝から決勝まで3連投も想定しており、「体の使い方を意識するだけで、力を入れなくても良いボールがいくようになった」と手応えをつかんでいた。

 野手もそれぞれの障害に合わせ、スイングを速く安定させる体重移動ができるポイントなどを伝授された。練習後は鈴木さんを交えて紅白戦を行い、早嶋投手から鈴木さんが快打を放つなどムードを盛り上げた。

 槙原淳幹主将(32)は「一流の技術を学び、大会に向けて士気も上がったと思う」と納得した様子。鈴木さんも「岡山桃太郎は全員が野球を心から楽しんでいた」と活躍に期待していた。

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2957962 0 ニュース 2022/04/28 05:00:00 2022/04/28 05:00:00 2022/04/28 05:00:00 https://www.yomiuri.co.jp/media/2022/04/20220427-OYTNI50060-T.jpg?type=thumbnail

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