沖縄戦軍司令部、首里城の地下壕11年ぶり公開

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沖縄戦で日本軍が首里城周辺地下に構築した第32軍司令部壕(那覇市で)=代表撮影
沖縄戦で日本軍が首里城周辺地下に構築した第32軍司令部壕(那覇市で)=代表撮影

 太平洋戦争末期の沖縄戦で、日本軍が首里城(那覇市)周辺の地下に構築した第32軍司令部ごうが報道陣に公開された。戦後75年の節目に合わせ、沖縄県が11年ぶりに撮影を認めた。

 公開されたのは、計5本ある坑道のうち、県が鉄製の支柱などで補強した第5坑道の約150メートル。テレビカメラが代表撮影した。鉄製の扉の奥に、琉球石灰岩などを掘削した高さ約1・7メートル、幅約2メートルの通路が続き、壁面にはツルハシの跡が刻まれ、朽ちたヘルメットや軍靴などが残されていた。岩盤が崩落した場所もあり、地面には水も流れていた。

 壕の総延長は1キロ以上とされ、司令官室や作戦参謀室、炊事場などが設けられた。1945年3月下旬から使用され、第32軍司令部が沖縄本島南部に撤退する同年5月下旬までの拠点となった。

 これまでも一般公開が検討され、県は2012年度に専門家による調査を実施したが、安全対策が難しいとして非公開を決めた。ただ昨年10月に首里城の火災が起き、地下の司令部壕にも注目が集まった。那覇市議会は今年6月、「沖縄戦の実相の全体像が凝縮した重要な戦争遺跡。保存・公開は後世への継承のために必要不可欠だ」とする意見書を全会一致で可決した。

 県は今年度内をめどに有識者委員会を設置し、公開の可能性や手法、保存方法などを議論する。

 戦争遺跡に詳しい吉浜忍・元沖縄国際大教授(沖縄近現代史)の話「壕内部の調査は不十分で、構築作業や中での生活の詳細は明らかになっていない。公開方法を検討する前提として発掘調査を行い、遺物を収集したり、情報を正確に記録したりすることが不可欠だ」

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1386337 0 ニュース 2020/08/03 05:00:00 2020/08/03 05:00:00 2020/08/03 05:00:00 32軍指令壕の全景 https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/08/20200804-OYTNI50004-T.jpg?type=thumbnail

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