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    身ぶり手ぶり 心の会話

    • 言葉なら簡単に伝わるものも、体の動きだけでは予想以上に伝わらない(大阪市中央区で)
      言葉なら簡単に伝わるものも、体の動きだけでは予想以上に伝わらない(大阪市中央区で)

     静まりかえった会議室で、約20人の男女が身ぶり手ぶりで「会話」をしている。

     「コミュニケーションアート DIVE(ダイブ)」というイベント。声を出さず、体の動きだけで相手と意思疎通を図り、コミュニケーション能力を高めてもらうのが狙いで、聴覚障害者が講師を務める。

     耳栓をした参加者はカードに描かれた炎や水滴などを、手や全身を使ってジェスチャーだけで表現していく。その動作を別の参加者が目で追い、何を表そうとしているのかを読み取ろうとする。1時間ほど繰り返し、講師はその間、意思疎通の図れない参加者を身ぶりなどでサポートしていく。

    • 声を使わずに、身ぶり手ぶりだけでコミュニケーションを図る
      声を使わずに、身ぶり手ぶりだけでコミュニケーションを図る

     浪速区から参加した椎葉基史さん(38)は「相手にしっかりと向き合って理解しようとする大切さに気づいた」と語った。

    • カードに描かれた絵
      カードに描かれた絵

     実施しているのは、大阪市西区の会社「Silent Voice」。両親が聴覚障害者という尾中友哉社長(27)が、障害者に活躍の場をと設けた任意団体を前身とする。イベントはコミュニケーションで悩む人が多いとされる中、2014年5月から開始。聴覚障害者のスタッフが2人おり、「障害者の持っている力を生かしたい」との思いを込めている。

    • 参加者全員が耳栓で音を遮断する
      参加者全員が耳栓で音を遮断する

     尾中社長は「相手の表情やしぐさから伝えたいことを感じとることはできる。参加者は言葉に頼らずコミュニケーション能力を高めてもらえれば」とし、「聴覚障害者が活躍できるこうした環境も、もっとつくっていきたい」と話している。

    (写真部 横山就平)

    2016年09月25日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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