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    <空中編>残照まとう稲穂

    • 夕日に映える「下赤阪の棚田」(千早赤阪村で)
      夕日に映える「下赤阪の棚田」(千早赤阪村で)

     千早赤阪村の山の端に夕日が沈むと、残照で「下赤阪の棚田」の稲穂が黄金色に輝いた。

     6月上旬に撮影で訪れた時は水が張られたばかりで、棚田は青い空の色を映していた。この夏は猛暑で、稲穂に激烈な日差しが照りつけ、9月には台風21号による強風が襲いかかった。

     そんな厳しい日々がなかったかのように、田んぼの中の稲穂は、気持ちよさそうに秋風に揺られていた。

     「暑さにも負けず、台風21号でも稲は倒れず、順調に育ってくれました」

     「下赤阪棚田の会」の千福清英会長(68)は、目を細めた。

     今年から稲作体験が楽しめる「オーナー制」が始まった。選ばれた家族連れらが田植えに参加し、稲刈りが14日に行われる予定だという。

     妻と孫ら5人で育ててきた大阪市阿倍野区、森田こいくさん(74)は「里山の自然を孫たちにも触れさせてあげたかった。自分たちで作った米は格別なはず」と収穫を楽しみにしている。

     11月に開かれるイベントでは、稲が刈り取られた後に約3000個の灯籠が並べられ、幻想的な風景が浮かび上がるという。1年を通して、いろいろな表情を見せてくれる棚田にまた魅了されることになりそうだ。(尾崎孝)

    2018年10月14日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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