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    女子高生ラガー「前へ」

    • 俊敏性と相手を抜き去るステップが持ち味の室越香南さん(中央)。「目線によるフェイントなど細かい動きに磨きをかけたい」(摂津市で)
      俊敏性と相手を抜き去るステップが持ち味の室越香南さん(中央)。「目線によるフェイントなど細かい動きに磨きをかけたい」(摂津市で)
    • 全国U18女子セブンズラグビーフットボール大会の近畿ブロック予選で相手ディフェンスを引きずりながらパスを出す西村蒼空さん(摂津市で)
      全国U18女子セブンズラグビーフットボール大会の近畿ブロック予選で相手ディフェンスを引きずりながらパスを出す西村蒼空さん(摂津市で)
    • フィールドの外ではごく普通の女子高生。昼食時には、恋の話や好きな食べ物の話に花が咲く(左から2人目が室越さん、4人目が西村さん、茨木市で)
      フィールドの外ではごく普通の女子高生。昼食時には、恋の話や好きな食べ物の話に花が咲く(左から2人目が室越さん、4人目が西村さん、茨木市で)

     東京五輪・パラリンピックの開催まで2年を切った。大阪から五輪を目指す女子高生のラグビー選手がいると知り、カメラで追った。

     「ドスン、ドスン」。茨木市の追手門学院高校のグラウンドから鈍い音が響く。女子ラグビー部の選手たちが、相手選手に見立てたコンタクトバッグ目がけて、何度もタックルを繰り返す。

     室越香南さん(18)と西村蒼空そらさん(18)は、7人制女子ラグビーの日本代表候補だ。

     横浜市出身の室越さんは甘えを断ち切るため、高校から親元を離れ、大阪で暮らす。「トライを決める達成感やタックルで相手をなぎ倒す爽快感がラグビーの魅力」と語る。室越さんの強みは、スピードを落とさないままステップして相手を抜き去る走力と俊敏性だ。しかし、外国人選手には当たり負けしてしまう。強く大きな体作りが当面の課題で、「寮の食事では足りない」と毎日、牛乳と茶わん3杯のご飯を欠かさない。

     京都市出身の西村さんの持ち味は正確なパスとキック力だ。ボールを持ってトライに向かう動きに無駄がない。西村さんは「14分間全力疾走する体力をつけたい」と貪欲に練習に励む。試合前には練習で、元日本代表の辻本つかさ監督(36)に注意されたことを思い返して集中力を高めるという。

     辻本監督から見て2人に足りないものは精神面の強さだという。「チームを引っ張る2人には『少しでも前へ』という勝ちに行く姿勢を全面に押し出してほしい」と期待する。

     2人は、10月の福井国体の女子ラグビー大阪府勢初優勝にも貢献した。女子日本代表選手に胸を借りて練習することもあるが、「まだ及ばない」と口をそろえる。東京五輪の大舞台で躍動する姿が待ち遠しい。(写真部 吉野拓也)

    2018年11月03日 05時00分 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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