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    「初恋の味」歴史にピース 箕面で企画展

    • 歴代のポスターやラベルが目を引く会場(箕面市立郷土資料館で)
      歴代のポスターやラベルが目を引く会場(箕面市立郷土資料館で)

     ◇生みの親、市出身・三島の歩み紹介

     「初恋の味」のキャッチフレーズで知られる乳酸飲料・カルピス。来年、誕生100周年を迎えることを記念する企画展が、開発した三島海雲(1878~1974年)の出身地・箕面市の市立郷土資料館で開かれ、親の世代も、愛飲した子どもの頃を振り返りながら見入っている。(桑原尚史)

     三島は市内の寺で生まれ、幼少時は病弱だったという。中国で雑貨商を始め、内モンゴルで家畜の乳を乳酸菌で発酵させて作る「酸乳」を知って開発を思い立った。帰国後、発酵させた脱脂乳にカルシウムと砂糖を加えた飲み物を完成させ、カルピスと名付ける。

     売り出したのは1919年7月7日の七夕。ラベルの水玉模様は、天の川をイメージした。うたい文句の「初恋の味」は、22年に世に出た。

     会場では発売当時の復刻瓶や大正~昭和のポスター、2003年までのラベルなどを展示。箕面市出身で、現在は山口県下関市に住む会社員清水成洋さん(48)は「小さい時、カルピスが大好きだった。開発者が箕面の人とは知らなかった」と話し、箕面市の主婦(48)は「子どもの頃、贈り物でもらうと、うれしかった」と懐かしんだ。

     三島は晩年、私財を投じて研究者を助成する財団を作った。企画展の担当者は「経営者としてだけでなく、利益を社会に還元した一面も、ぜひ知ってほしい」と呼びかけている。

     入館無料で11月28日まで。木曜休館。問い合わせは、箕面市立郷土資料館(072・723・2235)。

    2018年10月10日 Copyright © The Yomiuri Shimbun
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