非常時に「飲めるごはん」 JA北大阪

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昨夏に発売された「農協の飲めるごはん」(吹田市内で)
昨夏に発売された「農協の飲めるごはん」(吹田市内で)

 ◇缶開けるだけ、常温で5年保存 意外性で人気

 JA北大阪(吹田市)が昨年8月から販売を始めた非常食の缶飲料「農協の飲めるごはん」が予想外の人気を集めている。各地で災害が相次ぐ中、半年間で9万本を売り上げる見通しで、JAの担当者は「『ごはん』が飲めるという意外性と、災害時に水分補給と食事を兼ねる利便性が喜ばれているのでは」と話している。(畑本明義)

 「飲めるごはん」は、250ミリ・リットルサイズの缶で1本260円(税別)。主な原材料は地元の米と、いずれも国産のハトムギ、小豆。炊き込んで濃いめの重湯のような、とろみのある状態にし、調味料で味を調えてある。

 味は和風の「梅・こんぶ」、子ども向けの「ココア」、外国人の味覚を意識した「シナモン」の3種類。5年間常温での保存が可能で、開封すればそのまま飲むことができる。少し米粒の食感を残し、「かむことに不安があるお年寄りも簡単に口に入れやすく、腹持ちも良い」のが特徴という。

 開発のきっかけは、地元の吹田、摂津両市の米農家の支援だ。両市は住宅地として人気が高く、耕作地の拡大による収入増が見込めない。そこで加工して付加価値を高めることを検討し、全国の農協で購入してもらうことを狙い、2018年7月に災害用備蓄食品として商品化のめどをつけた。

 販売開始は18年9月の予定だったが、大阪北部地震や西日本豪雨が相次ぎ、1か月前倒したところ、テレビや新聞で「ユニークな非常食」として紹介され、人気に火がついた。

 想定していた農協だけでなく、マンションの防災倉庫の備蓄用や個人用に引き合いが多くあり、人気を聞きつけた台湾の商社からも問い合わせがあった。事業所単位での購入を見込み、1種類30本入りのケース単位で販売していたが、1月には個人向けに3種類10本ずつの詰め合わせセットの販売も始めた。

 購入した人からは、「思ったよりも飲みやすい」「災害時に缶を開けるだけで飲めるのがいい」と好評といい、JA北大阪の木下昭男組合長は「名前の意外性で興味を持った人も多いと思うが、商品を通じて、災害への備えを意識するきっかけになれたのならうれしい」と話している。

 商品購入の問い合わせは、JA北大阪(06・6877・5140)へ。府内と兵庫、奈良両県内の農協系スーパーでは、ばら売りもしている。

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406759 0 ニュース 2019/01/30 05:00:00 2019/01/30 10:32:05 2019/01/30 10:32:05 災害続きの中で発売され、人気を集めた「飲めるごはん」 https://www.yomiuri.co.jp/media/2019/01/20190129-OYTNI50090-T.jpg?type=thumbnail

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