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裏表ない靴下 はきやす~い

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裏表のない靴下を開発した西出さん(泉佐野市で)
裏表のない靴下を開発した西出さん(泉佐野市で)

障害者ら 一人でもらくらく

泉佐野の会社開発 伸縮性ありずれにくく

 障害があるなしに関係なく誰でもはける靴下を作ってほしい――。こんな要望を受け、泉佐野市の肌着開発会社が、裏表のないユニバーサルデザインの靴下を考案した。視覚などに障害があってもはきやすく、機能性にもこだわった。利用者からは「一人でもはけるようになった」などの声が上がり、好評という。(北口節子)

 開発したのは、肌着の開発会社「HONESTIES(オネスティーズ)」。同社は、代表の西出喜代彦さん(41)が2年前に地元の事業者らと発足させた企業チームが前身で、今年4月に会社になった。

 西出さんらは昨年6月、裏表のない肌着を開発して発売。洗濯の時にも裏返す手間が省け、「家事負担の軽減」が目的だった。しかし、実際に売り出したところ、予期せぬ人たちから感謝の声が寄せられた。

 発達障害がある子どもの母親らから「うまく着られなかった子どもが喜んでいる。こんな商品がほしかった」、視覚障害者からも「手の感覚だけを頼りに着ていたが、苦労なく着られるようになった」などと評価の声が上がった。

 「他の衣類でもほしい」との要望があり、西出さんは、はくのに手間がかかる靴下の開発を決意。「どんな人でもはきやすい、裏表やかかとがない靴下」を目指し、動き出した。

 西出さんらは、編み機大手「島精機製作所」(和歌山市)の継ぎ目なしで編み上げる「ホールガーメント横編機」を使用することで、無縫製で筒状に仕上げることに成功した。

 さらに、他の企業の協力を得ながら、30回を超える試作を重ね、つま先や足首など部分ごとに編み方を変化させることで、伸縮性がありながらもずれにくい靴下の完成にこぎ着けた。

 試着した視覚障害児や主婦からは「一人でもはける」「手間いらずで、きれいに洗える」などと評判は上々という。西出さんは「障害がある人、病気の人、介護を受ける人。いろんな人がはけるし、周りの人も助かるはず。開発を通じて人の役に立てればうれしい。今後も様々な商品を開発し続けたい」と意気込んでいる。

 小売価格は1足1400円(税別)。今月下旬以降、同社ホームページ(https://honesties.jp/)で販売する予定。問い合わせは、同社(072・462・8186)。

段差解消、福祉タクシー拡大

 2021年の東京五輪・パラリンピックや、25年の大阪・関西万博の開催を控え、様々な分野でユニバーサルデザイン(UD)化が進む。

 国土交通省によると、今年3月末時点で、1日の平均利用者数が3000人を上回る鉄道の駅では、段差が解消された割合は91.8%(前年度比1.4ポイント増)。障害者用トイレの設置割合は、88.5%(同1.7ポイント増)となった。

 また、今年度末までに全国で約4万4000台を目指す福祉タクシーは約3万7000台導入されており、うち約2万1000台がUDタクシーとなっている。この他にも衣服、家電、食品、教材などで、UDの普及が進んでいる。

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1695086 0 ニュース 2020/12/12 05:00:00 2020/12/12 05:00:00 2020/12/12 05:00:00 裏表やかかとの無い靴下を手に笑顔をみせる西出さん(泉佐野市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201211-OYTNI50019-T.jpg?type=thumbnail

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