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地域イベントやCM作曲

クラシック離れ危機感 学生確保へ改革続々

音楽イベントの企画案を発表するミュージックコミュニケーション専攻の学生(大阪音楽大で)
音楽イベントの企画案を発表するミュージックコミュニケーション専攻の学生(大阪音楽大で)

 関西唯一の音楽単科大学、大阪音楽大(豊中市)が、音楽ビジネスや地域活性化イベントの企画を学ぶ専攻を新設するなど、生き残りをかけた改革を進めている。大学は少子化と若年層のクラシック音楽離れに危機感を抱き、「音楽に関わる仕事」を具体的に提案し、学生確保を図る。(大森篤志)

 大阪音大は1915年、音楽教師の永井幸次氏が大阪市中央区に前身の大阪音楽学校を創設。54年に現在地の豊中市庄内に移転し、58年に大学となった。2015年に創立100周年を迎え、現在、13専攻に約800人が学んでいる。

 同大学は100周年を機に改革案を練り、翌年、音楽を通して地域を活性化させるイベント企画を学ぶ「ミュージックコミュニケーション」と、映画やテレビCMなどの音楽を作曲する「ミュージッククリエーション」の両専攻を新設した。

 今月2日、「コミュニケーション」専攻の2年生約20人が、地元向けのイベント案を授業で発表した。坂岡優さん(20)は「小学校跡地を芸術の拠点にし、若者を呼び込みたい」と提案。「企画から開催までの過程を実践的に学べる」と手応えを感じている。安藤千紘さん(20)は「イベント実現を通して発表や企画する力を磨き、将来は営業の仕事をしたい」と話す。

 同専攻の学生らは昨年11~12月、阪急宝塚沿線の7ホールがリレー形式で演奏会を開くイベントを実現するなど実績を積んできた。

 また、「クリエーション」専攻では、学生や教員によるプロダクション「大音ラボ」が、映画やアニメ、テレビ番組の音楽を手がけて報酬を得ている。

 今春には両専攻の1期生24人が卒業。多くが音楽ホールやゲームメーカーなど、音楽に携われる道に進んだ。大学の担当者は「上々の滑り出し。もっと認知度を高めていきたい」とPRに努める。

 同大学によると、20~30年前と比べ、全国的にピアノやバイオリンを学ぶ子どもが減り、クラシック音楽を学ぶ学生は大幅に減っているという。同大学でも2000年度頃から志望者の減少傾向が続き、特に08~09年のリーマンショック後は厳しい状況。このため、卒業後を見据えて時代に合った教育を模索した。2専攻を新設してからは徐々に学生数が増え始めた。

 同大学は改革を急ぎ、来年4月には、ポップ音楽の歌と演奏を4年間で学ぶ専攻を新たに始める。

 さらに22年4月には、同大学では初めてのビジネス系専攻を開設する。学生はアーティストの発掘、育成、管理や起業方法などを学び、音楽業界への就職を目指す。それに向けて今月、音楽企業が集中する東京に就職支援のための拠点を設けた。大学は「音楽の表現者と聞き手を結びつける人材を育成したい」としている。

 本山秀毅学長は「多様な学びがあってこそ大学のエネルギーが生まれる。『新音楽ノ発生地タラン』という建学精神を受け継ぎ、新しい音楽の領域を常に模索していきたい」と改革続行に意欲を示す。

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1708529 0 ニュース 2020/12/18 05:00:00 2020/12/18 05:00:00 2020/12/18 05:00:00 音楽イベントの企画案を発表するミュージックコミュニケーション専攻の学生(豊中市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201217-OYTNI50037-T.jpg?type=thumbnail

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