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岸和田庁舎建て替え 混乱・・・事業者選定巡り委員辞任

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建て替えが予定されている岸和田市役所。事業者が決まらない事態になっている(岸和田市で)
建て替えが予定されている岸和田市役所。事業者が決まらない事態になっている(岸和田市で)

相談なく「失格」通知 市に反発

 岸和田市役所の建て替え事業を巡って混乱が生じている。事業者を決める選定委員6人中4人が相次いで辞任し、9日に予定していた事業者の決定は見送られた。市は代わりに職員2人を委員に任命し、早急に選定作業を進める構えだが、市議会からは「大事なことを密室で決め、結果だけを伝えるのは議会を愚弄ぐろうしている」との批判が上がっている。(行田航)

審議紛糾

 「選定委員から辞任の申し出があり、解職の手続きをした」

 岸和田市の寒川成志・総務部長は18日の市議会庁舎建設特別委員会で、苦渋の表情で切り出した。

 市は、事業者の競争を促すため、公募に参加した事業者の名前や数などを公表していない。寒川総務部長は、委員の辞任理由についても、「審査に影響がある」などとして明らかにせず、「選定終了後に説明する」と述べるにとどめた。

 これに対し、市議からは「到底納得できない」「審査への疑念が膨らむ」などの指摘が相次ぎ、審議は紛糾した。

「信頼関係崩れた」

 市庁舎は1954年に建設された「旧館」など5棟で構成。老朽化のため、市は今年3月、現地で建て替える計画を策定。事業費は約127億円で、2029年の完成を目指している。

 市は今年4月、建築や都市計画の専門家ら外部委員5人と副市長の計6人で構成する選定委員会を設置。9月の1次審査を経て、今月4日に最終審査を行う予定だった。

 しかし、市は7日、ホームページで、「スケジュールを大幅に変更しなければならなくなった」として、最終審査の延期を発表。選定委員会の委員長を務める仲隆介・京都工芸繊維大教授ら外部委員4人が辞任し、市は代わりに建設部長ら2人を委員に任命した。

 異例の事態になったのはなぜか。

 関係者によると、最終審査に残っていた複数の事業者の一部が選定委員の副市長を訪ね、名刺を置いて帰ったという。市の実施要領では、選定委員に対して「故意に接触を求めた場合」は失格にすると規定しており、市は名刺を置いた行為が規定に抵触すると判断し、事業者を失格とした。

 ところが、市が選定委員会に伝えたのはすでに事業者に失格を通知した後で、最終審査の前日だった。委員らは「選定委員会を軽視している」と反発。信頼関係が崩れたとして、辞任に至ったという。

公正性に疑問も

 選定委員会の構成は内部委員3人、外部委員1人となり、市議会では公正性に疑問を呈する声もあるが、市は「外部委員の選定には時間がかかる」として見直さなかった。

 新庁舎の建設費の一部には、国の「公共施設等適正管理推進事業債」を充てる予定で、そのためには市議会で議決を得た上で、来年3月末までに契約する必要がある。市は27日に選定委員会を開いて審査し、来年1月5日に事業者を公表する方針だ。

 府の公共工事の選定委員を務めた経験がある藤岡亮弁護士の話「名刺を置くという行為が失格にまで値するかは微妙で、委員にも相談して判断するのが自然だろう。事業者が決まるまでは開示する情報に限りがあるのはやむを得ず、市は選定後、できる限り事実を明らかにすべきだ」

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1718278 0 ニュース 2020/12/22 05:00:00 2020/12/22 05:00:00 2020/12/22 05:00:00 建て替えが予定されている市役所庁舎(岸和田市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2020/12/20201221-OYTNI50040-T.jpg?type=thumbnail

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