読売新聞オンライン

メニュー

ニュース

動画

写真

スポーツ

コラム・連載・解説

発言小町

漫画

教育・受験・就活

調査研究

紙面ビューアー

その他

サービス

読売新聞のメディア

購読のお申し込み

読売新聞オンラインについて

公式SNSアカウント

日本酒+茶 妙味かな

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

妙chaについて語り合う加藤さん(右)と西條さん(堺市で)
妙chaについて語り合う加藤さん(右)と西條さん(堺市で)

 

 堺の酒蔵 リキュール3種

 

 蔵主・加藤さん 「挑戦続けたい」

 全国有数の酒所として知られた堺市で6年前、約半世紀ぶりに復活した市内唯一の酒蔵「利休蔵りきゅうぐら」が、異業種の経営者を蔵主に迎え、リキュールを開発した。茶道を大成した堺出身の茶人・千利休(1522~91年)=肖像画、堺市博物館提供=を銘柄に使った日本酒と、利休が愛したお茶を組み合わせた堺ならではの一品。「堺が生んだ偉人の力をお借りしつつ、酒所・堺を盛り上げたい」と力を込める。(行田航)

 堺では明治期に約100の酒蔵が軒を連ね、兵庫・灘などと並ぶ酒所として知られた。「大阪麦酒」(現アサヒビール)を創設した鳥井駒吉も堺で酒蔵を営んでいたという。ただ、昭和期に入り、灘への転出や廃業が相次ぎ、1970年頃に酒造りが途絶えた。

 「酒所を復活させたい」と2014年末、地元有志が酒蔵「堺泉酒造」を設立した。過去に府内で老舗酒蔵の経営経験があった西條裕三さん(78)が社長を務め、酒造りを再開。発売した純米吟醸酒「千利休」は19年6月に府内で開かれた主要20か国・地域(G20)首脳会議で提供された。

 ところが、売り上げが伸びず、経営難に。19年夏、「若い人に現場を任せたい」と西條さんから、蔵の運営を担う「蔵主」を依頼されたのが、堺市で医療機器製造会社の社長を務める加藤堅さん(54)だった。

 中国出身の加藤さんは20歳代で来日した後、堺市の整骨院で数年間働き、はりや医療用テープの販売業を軌道に乗せた企業家。酒造りは未経験で引き受けるのも慎重だったが、西條さんの熱意にほだされ、「会社と私を育ててくれた堺への恩返し」と決意した。

 描いた販売戦略が、茶人・千利休を全面的に起用したPRだった。同年12月には社名を「利休蔵」に変更。「茶を使った飲みやすい商品がほしい」と考え、リキュールを発案した。

 開発したリキュールは、抹茶などの3種類で、千利休の妻・宝心妙樹ほうしんみょうじゅから一字を取り、「妙cha」と命名。口の中にお茶の風味が広がり、日本酒ののどごしが味わえるのが特徴で、「お茶と日本酒がこんなに合うのにびっくり」と評判は上々だ。

 加藤さんの働きぶりに西條さんは「頼もしい」とたたえ、加藤さんは「酒所・堺の魅力が伝わるよう挑戦を続けたい」と強調。東南アジアや米国への進出も狙い、今後はウーロン茶や紅茶との組み合わせも検討するという。

 リキュールは1本(500ミリ・リットル)1180円(税抜き)。問い合わせは利休蔵(072・222・0707)へ。

無断転載・複製を禁じます
1790197 0 ニュース 2021/01/23 05:00:00 2021/01/23 05:00:00 2021/01/23 05:00:00 妙chaについて語り合う加藤さん(右)と西條さん(堺市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/01/20210122-OYTNI50025-T.jpg?type=thumbnail

ピックアップ

読売新聞購読申し込み

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)