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野鳥観察 30年の集大成・・・堺の会が目録

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鳥類目録を手に「大阪にも野鳥にとって豊かな自然が残されている」と語る清水さん(堺市で)
鳥類目録を手に「大阪にも野鳥にとって豊かな自然が残されている」と語る清水さん(堺市で)

217種の生息状況網羅

 絶滅危惧種の野鳥がすむ大阪の里山の魅力を知ってもらおうと、「堺野鳥の会」が30年間にわたる観察記録をまとめた「鳥類目録」が好評だ。堺市を中心に府南部の野鳥生息状況を詳細に記した活動の集大成。同会はゴルフ場反対運動や自然保護の条例制定に携わってきた歴史があり、清水俊雄代表は「都市に近い豊かな自然を守り続けるためにも、多くの人に野鳥との出会いを楽しんでほしい」としている。(行田航)

 会は1997年に設立され、現在会員は64人。堺市や隣接する和泉市、大阪狭山市などでの観察会の開催をはじめ、野鳥が生きる自然環境の保護に取り組もうと、ゴルフ場拡張工事への反対運動をしたり、森林保全に関する基本理念を定めた条例制定を堺市に要望したりしてきた。

 完成した目録は、A4判101ページ。野鳥の会を設立する前の1990年から清水さんらが始めた観察記録を盛り込み、平成時代をほぼ網羅した。

 217種類に及ぶ野鳥の生息状況などを掲載。特色の一つは、90年から5年ごとに野鳥の確認状況の推移をまとめた記録だ。例えば、環境省の絶滅危惧種に指定されるサンショウクイが、2005年以降に堺市南区の丘陵地域で観察できるようになっており、清水さんは「希少な鳥類が見られることから、一帯が生物の多様性に重要であると分かる。今後の環境保全の参考になるはずだ」と力を込める。

 バードウォッチングの初心者向けに、堺市周辺での観察を案内するマップもつけた。季節ごとに見られる野鳥の特徴を九つのコースごとに解説する内容となっている。今の季節のお勧めは泉北高速鉄道・光明池駅周辺を歩く3.7キロで、羽がきれいなアトリやカモ類を見られるという。

 清水さんは「ベテランから初心者まで幅広く楽しめるように仕上げた。コロナ禍でストレスがたまる日々だけど、野鳥や自然に触れることが癒やしになれば」と話している。

 150部を作成し、2月に販売を始めると、コミュニティー誌などで紹介されて話題となり、3週間ほどでほぼ完売したため、増刷している。1冊1600円(税込み、送料別)。堺市内の図書館などで閲覧できるという。問い合わせは野鳥の会(072・299・2318)へ。

南港 絶滅危惧種も飛来

 日本野鳥の会大阪支部によると、府内では、夏は北摂を中心にツバメやオオルリ、キビタキなどが観察できるほか、冬は淀川や各地の池などでカモ類などを見られるという。しかし、山間部の開発などが進んだ影響で、「観察できる種類も数も減少傾向にある」(担当者)という。

 一方、大阪市住之江区の大阪南港野鳥園では、環境省の絶滅危惧種に指定されるアカアシシギの飛来が、2014年から毎年確認されるようになった。園を管理するNPO法人「南港ウェットランドグループ」によると、ロシア方面から来たとみられ、高田博理事長(71)は「周辺の餌場を気に入ったのでは」と推測する。

 1983年の開園から200種類以上の野鳥が確認されているといい、高田理事長は「多様な渡り鳥が羽を休める貴重な場所。今後も保全を続けたい」としている。

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1865517 0 ニュース 2021/02/25 05:00:00 2021/02/25 05:00:00 2021/02/25 05:00:00 「鳥類目録(第6巻)」をPRする清水さん(堺市で) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/02/20210224-OYTNI50039-T.jpg?type=thumbnail

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