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ビッグイシュー動画PR 書道、料理・・・販売者ら特技披露

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講談で最新号をPRする吉富さん(ユーチューブから)
講談で最新号をPRする吉富さん(ユーチューブから)
得意の書道で目次などを書き上げる松井さん(大阪市北区で)
得意の書道で目次などを書き上げる松井さん(大阪市北区で)

コロナ禍、路上収益減 編集長「社会との接点に」

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う2度の緊急事態宣言などで、ホームレスの就業支援を目指す雑誌「ビッグイシュー日本版」の路上販売が減少している。発行元が通信販売の収益を分配する支援を展開しているが、販売者自身も、動画投稿サイト・ユーチューブで、書道や料理など自身の特技を使って最新号のPRに取り組み始めた。直接手渡せなくても、社会との新たなつながりを生み出そうと奮闘している。(彦坂真一郎)

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 張り扇をピシリと打ち、身ぶり手ぶりを交え最新号の特集を口演するのは、吉富卓爾さん(50)。松井潜介さん(58)とともに、プロの講談師玉田玉秀斎さんの指導を受ける「ビッグイシュー講談部」として活動し、昨年2月から講談によるPRを始めた。これまで、28回にわたり最新号を紹介してきた。

 書道の師範免許の保持者でもある松井さんは、毛筆で、特集の目次などを書き上げる様子も公開する。「ずっと続けてきた書道で、ビッグイシューの内容を知ってもらえることができたら」と笑顔をみせる。

 ビッグイシューは大阪市に本社を置く「ビッグイシュー日本」が毎月2回発行。緊急事態宣言の出た昨年4、5月、今年1、2月は前年比4割減となり、厳しい状況が続いている。このため3か月分(6冊)を予約してもらう通信販売で購読を呼び掛けたり、オリジナルトートバッグやポストカードを販売したりしている。

 元料理人の山田裕三さん(62)は、大きなたいを三枚におろしたり、トウモロコシのスープを作ったり、プロの技が光る動画を公開する。雑誌で紹介する料理研究家・枝元なほみさんのレシピを、下ごしらえから出来上がりまで映像化したものだ。

 大阪市内で板前をしていた山田さんは、母親が病気になり介護に専念。母が亡くなった後に借金返済などで住む家を失った。山田さんは「路上生活者は働く気がないと思ったこともあったが、どうしようもできないこともあると知った。販売者をするようになり、次は自分が食事を提供する食堂を目指したい」と、社会貢献への夢を語る。

 ユーチューブによる動画配信は、広告を表示して収入を得られるようにする最初の目安になる「チャンネル登録者数1000人」は達成したが、その他の条件クリアに、まだ半年くらいはかかりそうだという。

 水越洋子編集長は「動画配信が収益に直結するとは考えていない。社会との接点が広がることで、販売者がやりがいを感じ、自己肯定感を得られる活動にしていきたい」と語っている。

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1975082 0 ニュース 2021/04/10 05:00:00 2021/04/10 05:00:00 2021/04/10 05:00:00 講談で最新号をPRする玉玉亭壱秀こと吉富卓爾さん(動画投稿サイト「ユーチューブ」の画面から) https://www.yomiuri.co.jp/media/2021/04/20210409-OYTNI50030-T.jpg?type=thumbnail

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